
──当院が導入する“歯ぐきを下げない”インプラント治療の選択肢
インプラント治療を受ける際、患者様からよくいただくのが「前歯の見た目は自然になりますか?」「歯ぐきが下がるのが不安です」といったご相談です。
特に前歯のように目立つ部位では、「噛める」だけではなく、「自然に見える」「歯ぐきが痩せない」ことが重要です。
今回は、審美性に特化したインプラント治療技術「ルートメンブレンテクニック」について、専門論文をもとに当院での治療への応用をご紹介いたします。
参考文献情報
論文タイトル:
Immediate Implant Placement in the Esthetic Zone Utilizing the “Root-Membrane” Technique: Clinical Results up to 5 Years Postloading
著者:
Konstantinos D. Siormpas 他
掲載誌:
The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants. 2014;29(6):1397–1405
DOI:
10.11607/jomi.3707
PDFリンク:
https://drkotsakis.com/wp-content/uploads/2022/12/immediate-implant-placement.pdf
論文の概要:歯の一部を“あえて残す”ことで歯ぐきの吸収を防ぐ
この論文では、前歯を抜歯する際に「歯の唇側(前側)の根の一部=ルートメンブレン」を意図的に残し、そのままインプラントを埋入するという新しい技術が検証されています。
目的は、抜歯によって起こる「骨と歯ぐきのボリューム低下」を防ぎ、インプラントでも自然な歯ぐきラインを維持することです。
✔︎ 主な結果:
46症例中、5年後のインプラント生存率は100%
歯ぐきの見た目・骨量ともに良好な状態を維持
合併症は1症例(歯根の一部が吸収)にとどまり、インプラントには影響なし
このように、機能性と審美性を両立した前歯インプラント治療として、非常に有望な結果が示されました。
当院での応用:より自然で、患者様にやさしい治療を実現
松本デンタルオフィス東京では、ルートメンブレンテクニックの臨床的有効性に注目し、以下のようなケースで応用しています。
🏥 対象となる主な症例
・前歯部で抜歯と同時にインプラントをご希望の方
・骨が薄く、通常のインプラントでは見た目の回復が難しい方
・歯ぐきの高さや厚みをできる限り維持したい方
💡 当院の取り組み
・CTによる事前精密診断で歯根保存の可否を判断
・インプラント位置を0.1mm単位で設計し、歯ぐきラインを調整
・フラップレス手術(切開しない方法)により、血流を温存
・治療後は仮歯で歯ぐきを優しく誘導し、自然な見た目へ
これにより、見た目が自然で、かつ外科的負担の少ない治療を可能にしています。
患者様にとってのメリット
✅ 歯ぐきのボリュームが保たれ、「インプラントだと気づかれない」自然な仕上がり
✅ 骨造成(人工骨)なしでも安定した骨と歯ぐきのライン
✅ 最短で抜歯→インプラント→仮歯装着までを一日で完了可能(症例による)
ただしすべての症例に適応できるわけではなく、術前診断と豊富な経験が不可欠な技術です。
まとめ:審美インプラントに、確かな根拠と技術を
ルートメンブレンテクニックは、「見た目の美しさ」と「長期的な安定性」を同時に目指せる、科学的根拠に基づいた治療法です。
松本デンタルオフィス東京では、論文で実証された最新技術をもとに、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療をご提案しています。
「前歯のインプラントを考えているけど、見た目が心配」
「自然な歯ぐきの仕上がりにしたい」
そんな方は、ぜひ当院へご相談ください。
『 東京審美インプラント治療ガイド 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより


























