
──当院が導入する、審美性と治療効率のバランスを考えた新しい技術
「抜歯してからインプラントまで何回も通院が必要?」
「前歯だから見た目の仕上がりがとても気になる…」
こうしたご不安をお持ちの患者様にとって、一度の処置で見た目の美しさと治療スピードを両立する方法があるとしたら、少し安心できるかもしれません。
今回ご紹介するのは、前歯などの“審美ゾーン”に特化した治療戦略、「トライモーダルアプローチ(Trimodal Approach:TA)」です。
その臨床的な考え方と、当院での応用についてお伝えします。
参考文献情報
論文タイトル:
Immediate placement and restoration of implants in the esthetic zone: Trimodal Approach therapeutic options
著者:
Gustavo Cabello Domínguez 他
掲載誌:
European Journal of Esthetic Dentistry, 2015
論文の要旨:3つの治療レベルで、より多くの患者様に審美的即時治療を
この論文は、抜歯即時インプラント+即時修復をより多くの症例に安全に応用するために、3段階の戦略(モダリティ)を提案しています。
✔ トライモーダルアプローチとは?
①TA(Trimodal Approach)
→ 抜歯即時インプラント+即時仮歯装着(骨・歯ぐきに大きな損失がないケース)
②TAO(TA + Osseous modification)
→ 骨の一部に補填材を使用しながらインプラントを埋入(骨幅が不十分なケース)
③TAOM(TA + Osseous + Mucosal modification)
→ 骨と歯ぐきの両方に補填・移植を行う(重度吸収や審美性最重視のケース)
各段階ごとに症例写真やCT画像を提示しながら治療方針を解説しており、従来では適応が難しかった患者様にも即時インプラントが提供できる可能性を示しています。
当院での応用:患者様の状態に合わせて柔軟に対応
松本デンタルオフィス東京では、この論文の臨床的知見をもとに、以下のような流れで治療戦略を選択しています。
STEP 1:精密診断
CT撮影・口腔内スキャンをもとに、骨の幅や高さ、歯ぐきの厚み、感染の有無を評価。
STEP 2:戦略の選択
患者様の状態に応じて、TA/TAO/TAOMのいずれかを選びます。
TA:抜歯してすぐにインプラント+仮歯装着。治療回数が少なく、術後の腫れも最小限。
TAO:骨の幅が狭い場合は、インプラントと一緒に骨補填材を使って形態を回復。
TAOM:前歯の見た目に特にこだわりたい方へ、骨と歯ぐきの両方を回復してから仕上げます。
STEP 3:仮歯の形で歯ぐきを整える
即時に装着する仮歯(プロビジョナル)は、見た目を回復するだけでなく、歯ぐきの形を整える“誘導装置”としての役割を果たします。
患者様にとってのメリット
✅ 手術が1回で済み、来院回数・身体的負担を軽減
✅ 抜歯直後でも、仮歯がすぐ入るから見た目を保てる
✅ 状態に合わせた治療法で、より多くの患者様が即時治療の対象に
✅ 歯ぐきの自然なライン(スキャロップ)を再現しやすく、前歯でも自然な仕上がりに
まとめ:一人ひとりに合わせた「即時性 × 審美性」のインプラント治療を
「前歯のインプラントは何度も通う必要がある」
「骨が薄いから即時治療は難しいかも…」
そう感じている方でも、トライモーダルアプローチなら、適応範囲を広げながら見た目も満足できる治療が可能になることがあります。
松本デンタルオフィス東京では、科学的根拠に基づいた柔軟な治療選択肢をご用意し、患者様にとって最善の結果を目指します。
「なるべく少ない手術で前歯をインプラントにしたい」
「見た目にもこだわりたい」
そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
『 東京審美インプラント治療ガイド 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより


























