コラム

2025.08.30

2本の歯を同時にインプラントできる?メリットとデメリットは?

目次

1.「2本同時にインプラントできる?」と疑問に思ったあなたへ

インプラント治療の基本と1本・2本の違い

歯を失った際の選択肢として、インプラントは「自分の歯のように噛める」治療法として広く知られるようになりました。

1本の歯を失った場合は、その部分にインプラントを埋め込んで人工の歯を装着します。では、隣り合った2本を同時に失ったときはどうでしょうか。

この場合、「それぞれにインプラントを入れる方法」と「橋渡しのように2本をまとめて補う方法」があり、ケースによって治療方針が変わります。

つまり、2本を同時にインプラントできるかどうかは単純な「YES・NO」ではなく、患者様の骨の状態や口腔環境に左右されるのです。

同時に治療を希望する患者様が増えている理由

「どうせなら一度で治療を終わらせたい」
「手術を複数回するのは不安だからまとめたい」

このような思いから、2本を同時にインプラントできないかと相談される患者様は年々増えています。

確かに、2本同時に手術できれば身体的負担や通院回数の軽減につながり、仕事や家庭との両立もしやすくなります。また、治療期間が短縮できる可能性もあり、患者様にとってメリットが大きい選択肢に感じられるでしょう。

一方で、2本同時のインプラントは単に「効率的」なだけでなく、骨の状態や歯ぐきの健康状態をしっかり確認しなければ、かえってリスクが増える場合もあります。

そのため、希望するだけでなく「安全にできる条件が整っているか」を見極めることが大切なのです。

まずは知っておきたい治療の流れと前提条件

2本同時のインプラント治療を検討する際には、まず治療の流れを理解しておく必要があります。

最初に歯科用CTで骨の厚みや高さ、神経や血管の位置を確認し、シミュレーションによってどの位置にインプラントを入れるかを決定します。ここで2本分のスペースや骨量が十分に確認できれば、同時に埋入できる可能性が高まります。

逆に骨が痩せている場合は、骨造成といった補助手術が必要になることもあり、その場合は2本を同時に行うのではなく段階的に進める方が安全と判断されることもあります。

さらに、糖尿病や高血圧といった全身疾患がある方、喫煙習慣がある方は治癒力に影響が出るため、慎重な判断が求められます。

つまり「2本同時にできるかどうか」は、骨や歯ぐきの条件、全身の健康状態、生活習慣など、複数の要素を総合的に判断して決められるのです。

不安を抱えている方も多いかと思いますが、まずは「可能かどうかを知るための診断」を受けることが、安心につながる第一歩です。

2本同時のインプラント治療は決して珍しいことではなく、条件さえ整っていれば十分に安全に行える方法です。そのため、気になる方は一度専門的な検査とカウンセリングを受け、メリットとデメリットを理解した上で判断することが大切です。

2.2本同時にインプラントが可能なケース

骨の量や質が十分にある場合

インプラントを成功させる最大の条件は「あごの骨の状態」です。

人工歯根をしっかり固定するためには、骨の厚みや高さが十分であり、かつ密度も良好である必要があります。

2本同時にインプラントを行う場合、それぞれのインプラントが十分に支えられるだけの骨量が確保できていれば、同時埋入は安全に実施可能です。

逆に骨が痩せてしまっていると、片方は安定してももう片方が不安定になるなど、トラブルの原因になりかねません。

そのため、治療前に歯科用CTで三次元的に骨の状態を精密に検査し、必要に応じて骨造成が不要かどうかを判断します。骨の条件が良ければ、2本を一度にインプラントすることは十分に現実的です。

隣接した歯を失ったときの適応

2本同時にインプラントが検討される代表的なケースは、隣り合った歯を失った場合です。

このような場合、1本ずつ別々に埋入するよりも、同時に治療を進めたほうが効率的で、噛み合わせのバランスも整えやすくなります。

特に前歯など審美性が重視される部位では、2本同時に治療することで色調や形を統一しやすく、自然な仕上がりにつながります。

奥歯の場合も、同時に埋入することで咀嚼力を早く回復させられるメリットがあります。

ただし、2本のインプラントが近すぎると骨への血流が妨げられ、安定性に影響が出る可能性があるため、適切な間隔を確保できるかどうかが重要です。

この点も歯科用CTによる精密なシミュレーションで判断され、条件を満たしていれば2本同時治療は適応とされます。

医師の判断で安全性が確保される条件

2本同時にインプラントできるかどうかの最終判断は、やはり担当医の診断に委ねられます。

骨の状態や歯ぐきの健康状態に加え、全身疾患の有無、生活習慣、手術に対する耐性など、多角的な視点から判断されます。

また、同時に行うことで手術時間が長くなるため、患者様の体力や全身状態も考慮しなければなりません。

例えば高齢の方や心疾患を持つ方では、あえて2本同時にせず、1本ずつ段階的に行ったほうが安全な場合もあります。

逆に健康状態が良好で、骨や歯ぐきに問題がない場合には、同時に行うことで治療期間や通院回数を短縮できるメリットが大きくなります。

つまり、2本同時にインプラントが可能かどうかは「患者様一人ひとりの条件」によって変わるのです。

経験豊富な歯科医師の診断と綿密な計画のもとであれば、2本同時のインプラントは決して特別な治療ではなく、安全に選択できる方法だといえるでしょう。

3.2本同時にインプラントするメリット

手術回数が少なく身体的負担が軽減

2本の歯を失った場合、それぞれを別々にインプラントすることも可能ですが、同時に行うことで手術回数を1回にまとめられるのは大きな利点です。

外科的処置は身体への負担や精神的なストレスを伴います。切開や縫合、腫れや痛みといったダウンタイムも、手術の回数が増えるほど繰り返すことになります。

2本を同時に埋入すれば、このような負担を一度で済ませられるため、患者様にとっては心身のストレスが軽くなるのです。

また、抗生物質や鎮痛薬などの服薬も1回で済み、体への影響も少なくなります。全身的な健康リスクを抱える方にとっては、この「手術回数の削減」が安心材料となるケースも多いのです。

治療期間が短縮できる可能性

インプラント治療では、人工歯根を埋め込んだあと骨と結合するまでに数か月の治癒期間が必要です。

もし1本ずつ別々に手術を行えば、そのたびに治癒期間を設ける必要があり、治療が長期化してしまいます。

一方で、2本同時に埋入すれば治癒期間も同時に進むため、結果として治療全体の期間を短縮できる可能性があります。

特に、前歯など目立つ部位を同時に治療できるのは、審美的にも大きなメリットです。仮歯を入れて過ごす期間も一度で済むため、生活の快適さが保たれます。

治療を急ぎたい方や仕事・家庭の都合で長期間の通院が難しい方にとって、同時治療は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

コストや通院回数の削減につながる

2本同時にインプラントを行うことで、費用や通院回数の面でもメリットが生まれます。

基本的にインプラントは1本ごとに費用がかかりますが、診断や検査、オペ室の使用料、麻酔費用などはまとめて行えるため、別々に治療するよりもトータルでコストを抑えられる場合があります。

また、通院回数も減らせます。通常であれば、手術後の抜糸や経過観察などで複数回通院が必要ですが、2本同時に行えばそのスケジュールも1回分にまとめられます。

さらに、時間的な負担が減ることで「治療を受けやすくなる」ことも大きなメリットです。仕事や子育てで忙しい方にとって、通院の手間を減らせることは安全性と同じくらい重要な要素といえるかもしれません。

つまり、2本同時のインプラントは身体的にも経済的にも、そして生活面でも患者様に大きな利点をもたらす治療法なのです。

4.2本同時インプラントのデメリット

手術範囲が広く術後の腫れや痛みが強く出る場合がある

2本を同時にインプラントするということは、手術の対象範囲が1本だけのときよりも広くなることを意味します。

歯ぐきの切開部分が長くなり、骨を削る範囲も増えるため、術後に腫れや痛みが強く出る場合があります。

もちろん鎮痛薬や抗生物質でコントロールは可能ですが、身体的なダウンタイムが少し長引くことは避けられません。

さらに、複数の部位を同時に手術することで出血量が増える場合もあり、術後の安静や食事制限をより厳密に守る必要が出てきます。

「一度で終わらせたい」という気持ちがメリットにつながる一方で、「負担が一度に集中する」というデメリットも理解しておく必要があります。

骨や歯ぐきの条件が合わないとリスクが高まる

インプラントは骨に人工歯根を埋め込んで固定する治療です。そのため、骨の厚みや高さが十分でなければ2本同時の埋入は難しくなります。

特に隣接する部位に2本を同時に入れる場合、インプラント同士の距離が近くなりすぎると血流が悪くなり、骨の治癒が妨げられる危険があります。

また、歯ぐきの状態が不健康で炎症がある場合には、術後に感染リスクが高まりやすく、成功率が下がってしまいます。

このように、骨や歯ぐきの条件が整っていない場合に無理に2本同時にインプラントを行うと、かえって失敗のリスクを高めてしまう可能性があるのです。

だからこそ事前の精密な検査が重要であり、条件が合わない場合には段階的に治療を進める方が安全と判断されることも少なくありません。

万一のトラブル時に影響が広がりやすい

2本同時にインプラントを行った場合、もし片方に問題が起こったとき、その影響がもう片方に波及してしまうリスクもあります。

例えば、1本のインプラントが骨と結合せずに動揺した場合、隣のインプラントに余計な負担がかかり、結果的に両方を失う可能性もゼロではありません。

また、術後に感染や炎症が起こった場合も、範囲が広い分トラブルの進行が早くなることがあります。

もちろん定期的な診察と適切なケアでリスクは最小限にできますが、「2本同時だからこそ、トラブル時の影響が大きくなる可能性がある」という点はあらかじめ理解しておくことが大切です。

メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットも冷静に受け止めたうえで、自分にとって最適な治療方針を選ぶことが、インプラント治療の成功への第一歩です。

5.骨の状態と2本同時インプラントの関係

骨の厚み・高さが重要な理由

インプラント治療において最も重要な条件のひとつが「あごの骨の状態」です。

人工歯根を固定するためには十分な骨の厚みと高さが必要で、特に2本同時にインプラントを埋入する場合は、片方だけでなく両方をしっかり支えられるだけの骨量が求められます。

もし骨が薄かったり高さが不足していたりすると、インプラントが安定せず、結合不良や脱落といった失敗につながりかねません。

さらに隣接する2本を同時に入れる場合は、インプラント同士の間隔を適切に確保しなければ骨の血流が妨げられ、治癒に悪影響を及ぼすこともあります。

このため、骨の厚み・高さを事前に正確に測定し、2本同時のインプラントが可能かどうかを判断することが欠かせません。

骨造成が必要になる場合もある

歯を失ってから長い時間が経過すると、骨が痩せてしまうことがあります。

特に奥歯では骨が吸収されやすく、インプラントを固定するのに十分な骨が残っていないケースも少なくありません。

こうした場合には、骨造成(GBR)や上顎洞底挙上術(サイナスリフト)といった補助手術を行い、骨を増やしてからインプラントを埋め込むことになります。

骨造成を併用すれば、2本同時のインプラントも可能になるケースが多くありますが、その分治療期間が長くなり、費用も追加でかかるのが現実です。

ただし、骨が不足している状態で無理に2本同時に埋入してしまうと、成功率を下げる大きな要因になるため、必要な場合は補助手術を選択することが長期的には安心につながります。

骨の診断が治療成功のカギ

2本同時にインプラントできるかどうかを決める最終的な判断材料は、骨の精密な診断にあります。

歯科用CTを用いた三次元画像診断では、骨の厚みや高さだけでなく、密度や神経・血管の位置までも詳細に確認できます。

この診断によって「2本同時でも安全に固定できるか」「距離を確保できるか」「補助手術が必要か」が明確になります。

診断を怠ればリスクが高まりますが、精密な検査を行えば、治療の安全性は飛躍的に高まります。

つまり、2本同時のインプラントを成功させるかどうかのカギは「骨の状態を正しく診断し、それに合った治療方針を選ぶこと」にあるのです。

患者様にとっては難しい判断に思えるかもしれませんが、経験豊富な歯科医師のもとで正確な検査を受けることで、安心して選択できるようになります。

骨の状態を軽視せず、丁寧な診断を受けることこそが、安全な2本同時インプラントの第一歩といえるでしょう。

6.治療の流れと治癒期間の考え方

診断からシミュレーションまでのプロセス

2本同時にインプラント治療を検討する場合、まずは精密な診断から始まります。

歯科用CTを用いて骨の厚みや高さ、神経や血管の位置を確認し、2本を同時に埋め込むことが可能かどうかを判断します。

診断の後にはコンピューターによるシミュレーションが行われ、どの位置にどの角度でインプラントを埋入するのが最も安全かを設計します。

サージカルガイドという補助装置を使うことで、シミュレーション通りの位置に正確にインプラントを埋め込むことが可能になり、治療の安全性と成功率がさらに高まります。

こうした事前準備をしっかり行うことが、2本同時のインプラントを安全に進めるための第一歩です。

同時に埋入した後の治癒期間の目安

インプラント手術では、人工歯根を埋め込んだ後に「オッセオインテグレーション」と呼ばれる骨との結合期間が必要です。

下あごの場合はおよそ2〜3か月、上あごの場合は4〜6か月ほどかかるとされています。2本を同時に埋入した場合も基本的な治癒期間は変わりませんが、手術範囲が広い分、腫れや違和感が少し長引くことがあります。

この期間中はインプラントに過剰な力をかけないよう注意が必要で、硬いものを避けたり、仮歯を工夫して噛み合わせを調整したりといった配慮が行われます。

治癒期間をしっかり守ることで、インプラントが骨と安定して結合し、長期的に安全な状態を維持できるのです。

仮歯や食事制限について知っておくべきこと

治療中の生活で気になるのが「食事」と「見た目」です。

前歯など目立つ部位に2本同時にインプラントを埋入する場合には、治癒期間中に仮歯を入れて審美性を保ちます。これにより人前でも自然に会話や笑顔ができ、日常生活に支障が出にくくなります。

一方で、仮歯はあくまで治療中の補助的なものなので、硬い食べ物を噛むのは控える必要があります。奥歯に2本同時にインプラントを入れた場合でも、治癒が進むまではやわらかい食事を中心にし、インプラントに強い負荷をかけないよう注意することが大切です。

また、喫煙や過度な飲酒は治癒を妨げる大きな要因となるため、この時期は特に控えることが推奨されます。

治療中は「我慢が必要な期間」と捉えるかもしれませんが、ここをしっかり乗り越えることで、インプラントは長期的に安定し、快適に使い続けられるようになります。

つまり、治療の流れや治癒期間を理解し、日常生活で注意すべき点を守ることこそが、2本同時インプラントを成功へ導く大切なステップなのです。

7.安全性を高めるためのポイント

CTやシミュレーションによる事前診断の徹底

インプラント治療を安全に進めるためには、事前診断の精度が最も重要です。

2本を同時にインプラントする場合、骨の厚みや高さ、神経や血管との距離などを詳細に把握しなければなりません。

歯科用CTを使った三次元的な画像診断は、従来のレントゲンでは確認できなかった細部まで明らかにできるため、リスクを大幅に減らすことが可能です。

さらに、コンピューターシミュレーションによって、インプラントを埋入する位置や角度を事前に設計し、サージカルガイドと呼ばれる器具を使えば、計画通りの精度で埋入することができます。

このように、診断とシミュレーションを徹底することが、手術を安全に進めるための第一歩です。

衛生管理されたオペ環境での手術

インプラントは外科手術であるため、衛生管理の徹底が不可欠です。

滅菌されたオペ室、感染防止のためのディスポーザブル器具の使用、スタッフ全員による衛生管理の徹底など、医療機関がどのような環境で手術を行っているかは、治療の成功率に直結します。

清潔な環境で行われない手術は、術後感染や炎症のリスクを高めてしまいます。

逆に、衛生基準を守った環境であれば、感染の危険を最小限に抑え、安全に治療を受けることができます。

患者様にとっても「衛生管理が徹底されている医院かどうか」を見極めることは、歯科医院選びの大切なポイントです。

経験豊富な医師を選ぶ重要性

2本同時のインプラントは、1本の治療よりも難易度が上がる場合があります。

隣り合う部位に正確な間隔で埋入する必要があるため、医師の経験や技術力が成功の鍵を握ります。

症例数が豊富で、多くのケースを経験している医師であれば、予期せぬトラブルが起きた際にも冷静に対応できます。

また、患者様の全身状態や生活習慣を考慮し、最適な治療計画を提案できる力も、経験豊富な医師ならではの強みです。

歯科医院を選ぶ際には、単に「インプラント治療をしているかどうか」ではなく「実績や経験の多さ」「専門的な知識と技術を持っているか」を基準にすることが、安全につながります。

つまり、精密な診断、清潔な環境、経験豊富な医師という3つの条件が揃って初めて、安全性の高い2本同時インプラント治療が実現できるのです。

8.治療後のメンテナンスと長期的な安定

2本同時インプラント後のセルフケアの工夫

インプラント治療は手術が成功したら終わりではなく、その後のケアが長期的な安定に直結します。

特に2本同時にインプラントを埋入した場合は、隣り合う部分に汚れが溜まりやすくなるため、セルフケアの重要性はさらに高まります。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、インプラント周囲を清潔に保つことが必須です。

また、力任せに磨くと歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあるため、やさしいタッチで丁寧にケアすることが大切です。

患者様によっては、電動歯ブラシや専用の補助器具を活用することで、効率的に清掃できる場合もあります。自分に合ったセルフケア方法を歯科衛生士と相談し、毎日の習慣として取り入れていくことが望まれます。

定期検診で確認すべきチェックポイント

自宅でのケアだけでは、すべてのリスクを防ぐことはできません。

そのため、歯科医院での定期検診が欠かせません。検診では、歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態、骨の吸収具合をレントゲンで確認し、インプラント周囲炎などのトラブルがないかをチェックします。

特に2本同時に入れた場合は、力のバランスや噛み合わせに偏りが出ることもあるため、定期的に咬合調整を行うことが大切です。

もしも早い段階で問題が見つかれば、軽度の治療やクリーニングで済むことが多く、インプラントを長く安定させることができます。

定期検診を「面倒」と感じてしまうかもしれませんが、トラブルを未然に防ぎ、治療の成功を長期的に維持するための投資だと考えると、その重要性が理解しやすいでしょう。

長期的な成功のために必要な生活習慣

メンテナンスの一環として見逃せないのが、日々の生活習慣です。

喫煙は血流を悪化させ、歯ぐきや骨の健康を損なう大きなリスク要因となります。禁煙できるかどうかは、インプラントの寿命に直結します。

また、過度な飲酒も炎症や感染のリスクを高めるため注意が必要です。加えて、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、インプラントに大きな負担をかけやすいため、ナイトガードを使用するなどの対策が求められます。

食生活においても、硬すぎる食品や粘着性のある食品を避け、バランスの取れた食事を意識することで、口腔内全体の健康を保ちやすくなります。

つまり、インプラントの長期的な安定には「セルフケア」「定期検診」「生活習慣改善」の3本柱が欠かせません。

これらを実践することで、2本同時に入れたインプラントも長期間にわたり快適に機能し続けるのです。

9.「2本同時」が向いている人・向いていない人

骨や全身の健康状態が安定している人

2本同時にインプラント治療を行うのに適しているのは、まず骨や全身の健康状態が良好な人です。

十分な骨の厚みと高さがあり、歯ぐきの状態も健康であれば、2本同時のインプラント埋入は成功率が高くなります。

さらに、糖尿病や高血圧といった全身疾患が安定しており、内科医の管理下で健康状態がコントロールされている方であれば、比較的安心して同時手術を受けられます。

また、手術後のセルフケアや定期検診に前向きに取り組める方も「向いている人」といえるでしょう。インプラントは入れて終わりではなく、その後の管理が欠かせないため、継続的にケアできる姿勢が重要です。

喫煙や生活習慣の影響を受けやすい人

一方で、喫煙習慣がある方や生活習慣が乱れている方は、2本同時のインプラントには不向きな場合があります。

喫煙は血流を悪化させ、骨とインプラントの結合を妨げることが知られています。そのため、治癒が遅れたり、結合不良のリスクが高まるのです。

また、過度な飲酒や不規則な生活も免疫力を低下させ、炎症や感染のリスクを高めます。

さらに、歯ぎしりや食いしばりが強い方も注意が必要です。2本同時に埋入したインプラントに過度な力が加わると、骨への負担が増してしまい、せっかくの治療が失敗につながる恐れがあります。

このような場合には、まず生活習慣の改善を行った上で、同時インプラントが可能かどうかを判断することが望ましいといえます。

医師と相談して見極めることの大切さ

2本同時インプラントが向いているかどうかは、患者様自身で判断するのは難しい部分があります。

骨や歯ぐきの状態、全身の健康状態、生活習慣、さらには仕事やライフスタイルまで含め、総合的に見極める必要があるからです。

信頼できる歯科医師であれば、CTやレントゲンによる診断を通じて「同時に行うのが良いのか」「段階的に進めるべきか」を具体的に説明してくれます。

また、カウンセリングの場で自分の希望や不安をしっかり伝えることも大切です。「早く治療を終えたい」「費用を抑えたい」といった要望と「安全性」をどう両立させるかを話し合うことで、最適な治療計画が立てられます。

つまり、「2本同時」が向いているかどうかは一人で決めるものではなく、専門的な診断と相談を通じて初めて明確になります。

不安や疑問を抱えたまま治療を進めるのではなく、医師と二人三脚で方向性を決めることこそが、安心と安全につながるのです。

10.メリットとデメリットを理解して納得の治療を

2本同時インプラントは「選択肢の一つ」

2本同時にインプラント治療を行うことは、必ずしもすべての人に最適な方法ではありません。

しかし、骨や歯ぐきの状態が良好で全身の健康状態にも問題がなければ、治療回数や期間を短縮できる有効な選択肢となります。

一度の手術で済むことは身体的にも精神的にも負担を軽減し、忙しい現代人にとっては大きなメリットです。

ただし、同時に治療を行うことで手術範囲が広がり、腫れや痛みが強く出るリスクもあるため、全てのケースに適応できるわけではありません。

つまり、2本同時のインプラントは「メリットもあればデメリットもある」という前提を理解したうえで検討すべき治療法なのです。

メリットとデメリットを正しく比較する重要性

治療法を選ぶ際に大切なのは、メリットとデメリットを冷静に比較することです。

「通院回数を減らしたい」「できるだけ早く治したい」という希望があっても、骨や歯ぐきの条件が不十分であればリスクが高まり、結果的に失敗につながる恐れもあります。

逆に、段階的に治療を進めることは時間や回数の負担が増える反面、より安全に治療できるケースもあります。

つまり、「効率」と「安全」のどちらを優先するのかは、患者様の状況と希望を踏まえて考える必要があります。

正しい判断をするためには、インターネットの情報だけに頼るのではなく、実際に歯科医師と話し、自分の条件に照らし合わせて理解することが欠かせません。

情報を整理し、冷静に比較検討することが、最終的に納得のいく治療につながります。

信頼できる医師と相談しながらベストな方法を選ぶ

最も重要なのは「信頼できる医師と相談すること」です。

経験豊富な歯科医師であれば、患者様の骨や全身状態を踏まえたうえで、2本同時が適しているのか、それとも段階的に進めたほうが安全なのかを具体的にアドバイスしてくれます。

また、治療計画の立て方や術後のメンテナンス方法についても丁寧に説明を受けることで、不安を解消しながら前向きに治療へ臨むことができます。

大切なのは「自分で判断して突き進む」のではなく、「専門家と一緒に判断する」という姿勢です。

メリットとデメリットを理解したうえで、納得して治療に臨めることが、インプラントを安全に、そして長期的に安定させる最大の秘訣といえるでしょう。

2本同時インプラントは決して特別なものではなく、条件が整えば誰にでも可能な方法です。

「危険」か「安全」かを一方的に判断するのではなく、正しい知識と医師との相談を通じて、自分にとってベストな方法を選ぶことが何より大切です。

『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F

電話:042-569-8127

 

 *監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会

日本補綴歯科学会
日本口腔インプラント学会
日本歯科審美学会
日本顎咬合学会
*スタディグループ
5-D Japan
Esthetic Explores

詳しいプロフィールはこちらより

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