1. インプラント手術後、腫れてきた…これって大丈夫?
予想以上に腫れてきた?患者様が感じやすい術後の不安
インプラント手術を受けたあと、数時間から翌日にかけて「頬が腫れてきた」「鏡を見ると手術側だけ膨らんでいる気がする」と感じる患者様は少なくありません。
特に初めてインプラント治療を受ける方にとって、術後の見た目の変化や感覚の違いは、不安を大きくする要因となります。
「これは正常な腫れ?それとも何か問題が起きているの?」
そんな疑問を持つのは当然のことです。だからこそ、あらかじめ術後に起こりうる体の反応について知っておくことで、不安を大きく軽減することができます。
まず知ってほしい、“腫れ”は自然な反応である理由
インプラント手術は、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込む外科処置です。
その際、歯ぐきを切開して骨に穴を開ける工程があるため、体は“外傷”を受けた状態と同じように反応し、自然と炎症反応が起こります。
この炎症反応こそが「腫れ」の正体です。
血液が集まり、免疫細胞が働き始め、傷を治そうとするプロセスの一環として、組織が一時的に膨らみます。これは「体が正常に回復しようとしている証拠」でもあるのです。
腫れの程度は、インプラントを埋入した本数や部位、骨造成を併用したかどうか、また患者様自身の体質や免疫反応によっても異なります。
放っておいてもいい?それとも受診すべき?
多くの場合、腫れは手術翌日から2〜3日目がピークとなり、その後ゆっくりと引いていきます。
1週間ほどで腫れが治まるケースが一般的で、痛みも同様に時間の経過とともに軽減していきます。
ただし、次のような症状が見られた場合は、速やかに歯科医院へご連絡ください:
- ・腫れが日に日に悪化している
- ・38℃以上の発熱がある
- ・ズキズキとした強い痛みが続く
- ・膿が出ている、口臭がひどい
これらは感染や治癒不全の可能性があるため、早期対応が必要です。
当院では、術後の経過を丁寧にフォローするため、手術後数日以内の経過チェックを推奨しています。少しでも不安があれば、電話でご相談いただける体制も整えており、患者様が安心して過ごせるようサポートしています。
「腫れてしまったらどうしよう」ではなく、「きちんと経過を知っていれば落ち着いて対応できる」
インプラント治療における術後の不安は、“知ること”で解消できることがたくさんあります。
次章では、腫れのメカニズムについてもう少し深く掘り下げていきます。
2. なぜ腫れるのか?インプラント治療のメカニズム
身体が起こす“治そうとする反応”としての腫れ
インプラント手術の後に腫れが生じる理由は、ひとことで言えば「自然な治癒反応」です。
手術によって歯ぐきや骨に刺激が加わると、身体は「傷を治そう」としてその部分に血液を集め、免疫細胞や修復に必要な成分を送り込みます。
この時、血管が広がって血流が増加するため、周囲の組織にむくみのような腫れが生じます。これは身体が損傷を受けた組織を守り、回復させるための生理的なプロセスであり、異常ではありません。
つまり、インプラント後の腫れは、「身体がきちんと反応している証」であり、回復に向かう前向きなサインでもあるのです。
炎症=悪ではない?免疫と腫れの深い関係
「炎症」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実は私たちの身体にとって必要不可欠な反応です。
免疫細胞が活発に働くことで、細菌の侵入を防ぎ、ダメージを受けた組織を修復へと導いてくれます。
インプラント手術後の初期炎症では、白血球が集まり、細菌や異物から体を守るための防御反応が起きています。
その過程で熱感や腫れ、痛みが生じることはありますが、ほとんどは数日〜1週間程度で自然と収まっていくのが一般的です。
このような体のメカニズムを知っているだけでも、術後の変化に対して過度な不安を抱かずに済むようになります。
どのくらい腫れるかは個人差がある
インプラント後の腫れ方には個人差があります。手術の範囲や難易度、使用された器具、患者様の体質や体力、生活習慣、さらには喫煙の有無まで、さまざまな要因が関係します。
たとえば、次のような条件では腫れが強く出る傾向にあります:
- ・インプラントを複数本埋め込んだ場合
- ・骨造成やサイナスリフト(骨を増やす処置)を併用した場合
- ・術後の冷却が不十分だった場合
- ・喫煙や糖尿病など、治癒を遅らせる要因がある場合
一方で、1本のみの埋入であれば、腫れがほとんど出ない方もいます。
同じ処置内容であっても、「腫れが目立つ人」「まったく気にならなかった人」と感想が分かれるのはこのためです。
当院では、こうした個人差を踏まえ、術前に患者様それぞれの状態を細かく診査し、術式や麻酔方法を最適化することで、腫れや痛みのリスクを最小限に抑える努力を行っています。
さらに、術後の過ごし方やケアについても事前にしっかりと説明することで、患者様が安心して治療に臨める環境を整えています。
「なぜ腫れるのか」を知ることで、不安は確かな知識へと変わります。
次のセクションでは、腫れがどのタイミングでピークを迎え、どのように経過するのかについて詳しくご紹介いたします。
3. 腫れのピークはいつ?術後スケジュールを知って安心
一般的には術後2〜3日がピークとされる理由
インプラント手術後の腫れは、多くの場合術後翌日から2日目、3日目にかけてピークを迎えます。
これは身体が手術による外的刺激に反応して、炎症(=治癒反応)を起こす過程で自然と起こることです。
手術直後は麻酔の影響で腫れを感じにくい場合もありますが、数時間経過すると徐々に血流が集中し、組織内に炎症物質が集まってきます。それに伴って、顔の腫れや熱感、違和感を自覚しやすくなるのです。
このピークを過ぎれば、腫れはゆるやかに引いていき、術後1週間以内に落ち着くケースが大半です。
1週間ほどで落ち着くケースが多い
腫れのピークを過ぎた4日目以降は、炎症が引き始め、腫れも自然と落ち着いてきます。
一時的に頬が膨らんだように見えたり、口が開きにくくなったりしても、術後7日程度でほとんどの方が通常通りの生活を送れるようになります。
特に1本のみのインプラント治療や、骨造成を伴わないシンプルなケースであれば、腫れの程度も軽く、外見の変化もわずかです。
一方で、複数本のインプラント埋入や広範囲の処置を行った場合は、やや腫れが長引くこともあります。
いずれにしても、経過観察をしながら適切なケアを続けていけば、腫れは必ず引いていきます。焦らず、身体の自然な回復力を信じることが大切です。
“経過が順調な腫れ”と“注意が必要な腫れ”の見分け方
術後の腫れは基本的に一時的で心配のいらないものですが、中には注意が必要な腫れもあります。
以下のような症状がある場合は、早めに歯科医院へご相談ください:
- ・術後4日以降も腫れが悪化し続けている
- ・ズキズキとした激しい痛みが引かない
- ・膿が出る、出血が止まらない
- ・熱がある、だるさが強くなる
これらは感染や炎症の悪化が疑われる状態であり、放置するとインプラントの予後に悪影響を及ぼす可能性があります。
当院では、こうしたトラブルを未然に防ぐため、術後2日目・7日目などのフォローアップを徹底し、経過を確認しながら必要に応じた対応を行っています。
「いつまで腫れるんだろう?」「この腫れ方は普通?」という不安は、あらかじめ経過を知っておくことで安心に変わります。
次の章では、腫れ以外にも起こりやすい症状である「痛み」や「内出血」について詳しくご説明いたします。
4. 痛み・内出血もあるけど、それって普通?
インプラント後に出やすい“3つの変化”とは
インプラント手術のあとに見られる主な身体の反応には、腫れ・痛み・内出血の3つがあります。
どれも「身体が治ろうとしている反応」であり、多くのケースでは一時的なものなので過度に心配する必要はありません。
特にインプラントを初めて受ける方は、「痛みが長引いたらどうしよう」「血がにじんでいて大丈夫?」と不安になるものですが、こうした変化はある程度予測できる正常範囲です。
まずはそれぞれの症状の原因と目安を正しく知っておくことが、安心につながります。
内出血の色の変化と回復のサイクル
手術後に頬やあごの皮膚の下に紫色や青黒いあざのようなものが出ることがあります。これは「内出血(皮下出血)」と呼ばれる現象で、血管が一時的に傷つき、血液が周囲の組織に滲み出ることで起こります。
特に高齢の方や、血がにじみやすい体質の方、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方では、内出血が出やすくなります。
この内出血は1〜2日で色が濃くなり、その後黄色や緑色に変化しながら徐々に薄れていくのが自然な経過です。完全に消えるまでに7〜10日程度かかることもありますが、痛みを伴うものではありません。
見た目にびっくりしてしまう方も多いですが、内出血は時間が経てば必ず消えていく「一時的な現象」ですのでご安心ください。
痛みのピークは?腫れとの違いも解説
インプラント手術後の痛みのピークは、多くの場合当日〜翌日です。
その後、2〜3日で落ち着いていき、鎮痛薬がなくても生活できる程度まで改善するのが一般的な経過です。
この痛みの原因は、骨を削った刺激や歯ぐきの切開・縫合によるもので、腫れと同じく身体の防御反応や治癒過程の一部です。
処方された痛み止めを適切に服用すれば、痛みはコントロール可能な範囲で済むことがほとんどです。
また、手術部位を舌や指で触らない、刺激の強い食べ物を避ける、過度な運動を控えるといったセルフケアも、痛みを軽減するポイントになります。
一方で、術後3日以上経ってもズキズキと強い痛みが続く場合は、感染や縫合部の異常が隠れている可能性もあるため、すぐに歯科医院へご連絡ください。
「内出血が広がってきた」「痛みがいつまで続くか不安」
そんな時は、我慢せずにご相談いただくことが、何よりも大切です。
当院では術後の経過チェックも万全に整えており、患者様が安心して回復を待てるようなサポート体制を大切にしています。
次の章では、痛みや腫れをなるべく軽く済ませるためのセルフケア方法について詳しくご紹介します。
5. 腫れを少しでも軽減するためにできること
冷やしすぎは逆効果?正しいアイシングのやり方
インプラント手術後の腫れを少しでも軽く抑えたい――それは多くの患者様が抱く自然な願いです。
なかでも有効なのが「アイシング(冷却)」ですが、正しく行わなければ逆効果になることもあります。
冷却の目的は炎症をコントロールし、腫れを抑えること。
アイスノンや保冷剤を清潔なタオルに包んで、頬の外側から15〜20分程度冷やし、10分休むというサイクルを繰り返すのが基本です。
ただし、氷を直接肌に当てる・長時間冷やし続けると血行が悪くなり、かえって回復が遅れる原因にもなります。
また、冷やすのは手術当日〜翌日までが目安。腫れがピークを過ぎた後は、温めたほうが血流が促進され回復が早まる場合もあります。
飲み薬と生活習慣でサポートする術後の回復
術後に処方される抗生物質や痛み止めは、腫れの予防・軽減にも効果があります。
「痛みがないから飲まなくてもいいや」と自己判断せず、歯科医師の指示通りにきちんと服用することが大切です。
また、食事や睡眠、ストレスといった生活習慣も、術後の回復に大きく影響します。
以下のようなポイントを意識することで、回復をよりスムーズにサポートできます:
- ・柔らかく刺激の少ない食事を摂る(うどん・豆腐・スープなど)
- ・手術部位と反対側で噛む
- ・十分な睡眠をとり、無理な運動は控える
- ・喫煙・飲酒は腫れや痛みを悪化させるため、最低でも1週間は控える
体がしっかり回復できる環境を整えてあげることが、腫れを軽減する何よりの近道です。
避けたい食べ物・行動とは?
術後の腫れを悪化させる「NG行動」もあります。知らずにやってしまうと、せっかくの治癒が遅れてしまうことも。
以下のような行動は避けるようにしましょう:
- ・熱いお風呂に長時間入る(血行が促進されすぎて腫れが悪化)
- ・辛いもの、熱すぎる食べ物、硬い食べ物
- ・激しい運動や重い物を持つ
- ・舌や指で傷口を触る、うがいを強くしすぎる
術後2〜3日はとくに注意が必要です。
患部を安静に保ち、口腔内を清潔に維持しつつ、無理のない生活を心がけましょう。
「腫れは仕方ないもの」と思っていても、少しの工夫で症状をやわらげることは可能です。
当院では、術後にお渡しするケアガイドや、日常のサポート体制も整えており、安心して治癒期間を過ごしていただけるよう取り組んでいます。
次は、腫れがなかなか引かない・熱が出るなどの“注意が必要な症状”についてご紹介いたします。
6. こんな症状があったら要注意
発熱や膿、腫れが引かない場合の可能性
インプラント手術後の腫れや痛みは、ある程度起こることが想定されていますが、それが長引いたり、急に悪化したりする場合には注意が必要です。
特に、術後数日経ってからの発熱・膿・強い腫れは、細菌感染などの異常反応を示している可能性があります。
具体的には、以下のような症状が見られた場合には、早めの対応が必要です:
- ・術後3日以降も腫れがどんどん悪化する
- ・インプラント部から膿が出る、強い口臭がある
- ・38℃以上の発熱や、寒気・だるさを伴う
- ・患部が赤く熱を持ち、触ると強い痛みがある
こうした症状は、術部の感染(インフェクション)や骨膜炎、稀にインプラント周囲炎などを引き起こしている可能性があります。
放置するとインプラントの安定性が失われるだけでなく、全身の健康に影響を及ぼすこともあるため、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。
傷口の開き・縫合部の異変を見逃さない
もう一つ注意したいのが、縫合部分のトラブルです。
インプラント手術では、歯ぐきを切開したあと縫合(糸で閉じる処置)を行いますが、稀にこの縫合部が開いてしまうことがあります。
縫合部が開くと、骨やインプラント体が露出してしまい、細菌感染のリスクが高まります。
また、食べ物が入り込んで炎症を起こす原因になるため、発見次第、迅速な処置が求められます。
縫合部が開いてしまう原因としては、舌や指で無意識に触れてしまったり、うがいを強くしすぎた場合、また咀嚼中の刺激などが考えられます。
「傷口が広がって見える」「糸が外れた」「違和感が強くなってきた」などの症状があれば、我慢せずにご連絡ください。
当院の“術後フォロー体制”と早期対応の重要性
インプラント治療の成功には、術後の経過観察と適切な対応が欠かせません。
当院では、術後2〜3日以内のチェック、術後1週間の再診など、段階的なフォローアップを行いながら、患者様の状態をきめ細やかに見守ります。
また、腫れや痛みが続く場合は、電話やWEBでいつでもご相談可能な体制を整えておりますので、「これって大丈夫かな?」と思った時点でお気軽にご連絡ください。
小さな異常を早期に見つけて対処できれば、インプラントの安定性や予後に大きな影響を与えることなく、順調に回復へ向かうことができます。
「これぐらいなら様子を見よう」ではなく、「念のため確認しておこう」
それが、安心・安全なインプラント治療の大きな鍵です。
次のセクションでは、そもそも「腫れが怖くてインプラントに踏み切れない方」に向けて、当院の低侵襲治療やサポート体制について詳しくご紹介します。
7. 腫れが怖くてインプラントを迷っている方へ
すべての患者様が腫れるわけではない
「インプラントは興味があるけれど、手術後の腫れが怖くて踏み切れない」
そうおっしゃる方はとても多くいらっしゃいます。しかし実は、インプラント治療を受けたすべての方が大きく腫れるわけではありません。
1本だけのシンプルな埋入であれば、ほとんど腫れなかったという方も少なくありません。
腫れの程度には個人差があり、手術の範囲・体質・免疫力・生活習慣など、さまざまな要因が影響します。
また、近年の歯科医療技術は進歩しており、腫れを最小限に抑える治療法や設備が数多く登場しています。
「腫れるから怖い」という理由で治療を見送るのは、非常にもったいないことなのです。
当院が採用する“低侵襲インプラント”の特徴
当院では、患者様の身体的・精神的負担をできるだけ軽くするために、低侵襲(ていしんしゅう)インプラントを積極的に取り入れています。
低侵襲とは、必要最小限の切開・剥離・出血に抑える治療方法のこと。
たとえば以下のような配慮を行っています:
- ・歯ぐきの切開範囲を極力小さくする
- ・骨造成が不要な症例を優先して選定
- ・事前にCTを用いた立体的な埋入位置シミュレーション
- ・無切開法(フラップレス)や1回法への対応
こうしたアプローチにより、術後の腫れ・痛み・ダウンタイムを大幅に軽減することが可能になっています。
術前から術後までを支える安心のサポート体制
不安を感じるのは、腫れだけが原因ではありません。
「どんなふうに進むの?」「何か起きたらどうしたらいいの?」といった、治療の“見えない部分”がストレスになるケースも多いのです。
当院では、そうした患者様の声に応えるため、以下のようなサポート体制を整えています:
- ・術前の丁寧なカウンセリングとシミュレーション
- ・手術前後の相談・写真診断対応
- ・24〜48時間以内の経過チェック体制
- ・緊急時の即対応バックアップ
治療そのものの質だけでなく、「いつでも聞ける・頼れる」環境が整っているからこそ、不安を安心へ変えることができるのです。
「不安があるから、まずは話を聞いてみたい」
そんなお気持ちこそ、治療の第一歩です。
私たちは無理に治療を進めることはせず、納得いただけるまで何度でも丁寧にご説明し、患者様の選択を尊重します。
8. 術後の腫れを最小限に抑えるために、私たちが実践していること
“腫れ”は完全にゼロにはできない。でも軽くすることはできる
インプラント手術後に腫れが出るのは、身体が自然に治ろうとする正常な反応です。
とはいえ、患者様にとっては不快感や不安のもとになるため、当院では術後の腫れを最小限に抑える工夫を徹底しています。
「どうすればできるだけ腫れずに済むのか」
それを追求してきた結果、現在の術式・準備・アフターケアに反映されています。
腫れを抑える3つの工夫:私たちが現場で取り組んでいること
① 低侵襲な術式の採用
インプラント治療においては、必要以上に歯ぐきや骨を傷つけない「低侵襲手術(Minimally Invasive Surgery)」が理想です。
当院では、歯肉の切開範囲や骨の処置を最小限にとどめるテクニックを採用し、体への負担そのものを抑えています。
② 術中〜術後の冷却と圧迫管理
手術中から術後にかけて、アイスパックやガーゼでの適度な冷却・圧迫管理を行います。
これにより出血や腫れの広がりを防ぎ、術後の腫脹ピークを軽減します。
③ 抗炎症薬・抗生剤の適切な処方
術後すぐに腫れ・感染予防のための薬剤を処方しています。
服用のタイミングや継続期間についても患者様と確認し、正しく内服できるよう丁寧にご説明しています。
患者様にもご協力いただきたい“セルフケアの要点”
腫れの予防や軽減には、患者様自身のご協力も欠かせません。
当院では術後に以下のような“セルフケアのポイント”を共有しています:
- ・術後48時間は冷やす>温めるが基本(冷却は20分おき程度で)
- ・熱いお風呂・飲酒・激しい運動は控える
- ・枕を高くして就寝し、頭部の血流を抑える
- ・ストローの使用や強いうがいを避ける
これらをしっかり守ることで、腫れのピークを穏やかに乗り越えることができます。
“ただの術後説明”で終わらせない、寄り添うサポート
私たちが大切にしているのは、マニュアル通りの説明ではなく、患者様一人ひとりに合わせた言葉で伝えることです。
年齢や体質、治療部位によって腫れ方も異なるからこそ、「あなたの場合はこうなる可能性があります」と具体的にお伝えしています。
さらに、術後もご不安な点があれば、お電話でのご相談や再来院を通じてしっかりフォロー。
「聞きやすい」「すぐ相談できる」体制を整えることで、不安やトラブルを最小限に抑えることが可能です。
次回のセクションでは、当院の術後ケア体制について、さらに詳しくご紹介いたします。
9. 術後ケアが安心だから選ばれています
術後の腫れや痛みも、電話で気軽に相談
インプラント手術後、「腫れが引かない」「この痛みは大丈夫?」と不安になることは誰にでもあります。
そんなとき、すぐに相談できる窓口があるかどうかは、患者様の安心感を大きく左右します。
当院では、術後のサポート体制として電話でのご相談をいつでも受け付けており、必要に応じて迅速に来院をご案内できるよう体制を整えています。
「こんなことで電話していいのかな?」と思われるような些細な不安も、どうぞお気軽にご相談ください。
患者様一人ひとりの安心のために、丁寧な対応を心がけております。
2日後・7日後の“安心チェック”で見守る体制
腫れや痛みは、術後すぐではなく2〜3日目にピークを迎えることが多いため、当院では術後48時間以内の経過観察を大切にしています。
術後2日目には、腫れや発熱の有無を確認するために経過診察のご案内を差し上げる場合があります。
必要に応じてご来院いただき、傷口の状態や縫合部の確認、適切な処置を行います。
また、術後1週間のタイミングでは抜糸や治癒の確認を兼ねて再診を実施。
この“2段階の経過フォロー”によって、患者様が「見守ってもらえている」という安心感を得られるよう配慮しています。
ご希望や症状に応じて、さらに個別のサポートスケジュールをご提案することも可能です。
万が一のトラブルにも即時対応できるバックアップ
どれだけ丁寧に手術を行っても、人の身体には個人差があり、予期せぬ腫れや痛みが強く出ることもあります。
そんな「万が一」に備え、当院では即時対応ができるバックアップ体制を整えています。
たとえば、次のようなケースには迅速な対応または優先診察をご案内:
- ・痛みが強く、日常生活に支障をきたしている
- ・腫れや内出血が急に広がってきた
- ・縫合糸が外れてしまった/傷口が開いた
- ・熱がある、膿が出ているなどの感染兆候
このような事態にも慌てず対応いただけるよう、術後には緊急時の連絡方法や注意点を丁寧にご案内しています。
「何かあったときにすぐに診てもらえる」
この安心感こそ、当院がインプラント治療で選ばれている理由の一つです。
インプラント治療は、手術だけでなく術後の経過管理がとても重要です。
当院では、患者様が最後まで安心して治療に臨めるよう、丁寧な術後ケアに取り組んでいます。
次は最終章。「不安」が「信頼」に変わる、その一歩をご紹介いたします。
10. “不安”が“信頼”に変わるインプラント治療へ
症状が出るのは不安のサイン。でも知れば怖くない
「腫れたらどうしよう」「痛かったらどうしよう」
インプラント治療に対する不安の多くは、「知らないこと」に起因しています。
でも実は、その多くが“自然な体の反応”であり、事前に知っておけば過剰に怖がる必要はありません。
腫れも痛みも、体がちゃんと治そうとしている証。だからこそ、正しく対処すれば、きちんと回復していくものなのです。
インプラントは「怖いもの」「ハードルが高いもの」と思われがちですが、知識とサポートがあれば、ぐっと身近な選択肢になります。
まずは不安を聞かせてください。無料相談実施中
当院では、インプラントに関する無料カウンセリングを実施しています。
「まだ治療を決めたわけじゃない」「話だけ聞いてみたい」そんなお気持ちでも構いません。
カウンセリングでは、CTによる精密診断をはじめ、今のお口の状態をしっかりと確認した上で、考えられる選択肢を丁寧にご説明いたします。
また、腫れや痛みに対する不安や過去の治療経験など、どんなことでも遠慮なくお話しいただけます。
無理に治療を進めることは一切ありません。
大切なのは、患者様が納得し、ご自身の意思で一歩を踏み出せるかどうかだと考えています。
あなたの不安に寄り添い、“安心の治療”を提供します
インプラント治療は、一人ひとりのお悩みや背景に合わせたオーダーメイド治療です。
「腫れが心配」「痛みに弱い」「過去の治療で嫌な思いをした」――そうした気持ちに私たちは全力で寄り添います。
術前の説明・術中の配慮・術後のケア、すべての段階において、“安心して治療を受けていただく”ことを最優先に取り組んでいます。
「やってよかった」と心から思えるインプラント治療を、あなたと一緒に創っていくこと。それが、私たちの使命です。
“不安”は、信頼へと変えられます。
そしてその先には、しっかり噛める日常、自然に笑える毎日が待っています。
まずはお気軽にご相談ください。あなたの未来を、一緒に考えるところから始めましょう。
『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより