インプラント治療を勧められたとき、あるいはご自身で調べ始めたとき、まず浮かぶのはこんな疑問ではないでしょうか。
——自分は、インプラントに向いている人なのだろうか。
治療の仕組みやメリットを聞いても、どこかで引っかかる。
前向きに考えたい気持ちはあるのに、決めきれない。
それは決して消極的だからではありません。
ご自身の体やこれからの生活を大切に考えているからこそ、生まれる迷いです。
「年齢的に難しいのではないか」
「持病があっても大丈夫なのか」
「入れ歯やブリッジのほうが安心ではないか」
こうした思いが整理できないままでは、
どれだけ情報を集めても判断は難しくなります。
実は、インプラントが向いている人かどうかを考えるとき、最初に確認すべきなのは“他人の状態”ではなく、“自分の状態”です。
骨や歯ぐきの状態。
全身の健康。
生活習慣や、これからの人生設計。
それらを一つずつ整理することで、
はじめて現実的な選択肢が見えてきます。
このコラムでは、「自分の場合はどうなのか」という視点から、
迷ったときに確認しておきたい“自分の状態”を一つずつ整理していきます。
焦って結論を出す必要はありません。
まずは、今のご自身の状態を知るところから始めてみましょう。
1.「自分は本当にインプラントに向いているのか」と迷う理由
インプラント治療を勧められたり、自分で調べ始めたりしたとき、多くの方が最初に感じるのは「自分に本当に向いているのだろうか」という迷いです。
治療の説明を聞いても、どこかで引っかかる。
前向きに考えたい気持ちはあるのに、決めきれない。
それは決して消極的だからではなく、ご自身の身体や将来を大切に考えているからこそ生まれる自然な感情です。
年齢や体力への不安
「もう若くないから難しいのではないか」
「手術に耐えられる体力があるのだろうか」
年齢や体力に関する不安は、とても多く聞かれます。インプラントは外科処置を伴うため、身体への負担が気になるのは当然です。
ただし、年齢だけで適応が決まるわけではありません。実際には、骨の状態や持病の有無、全身の健康状態などを総合的に判断します。高齢であっても安定して治療を受けられる方もいれば、若くても慎重な検討が必要なケースもあります。
大切なのは「年齢」という数字ではなく、「現在の健康状態」です。不安がある場合は、体調や既往歴を正確に伝えたうえで、医学的な視点から説明を受けることが重要です。
他の治療法との違いが整理できていない
迷いの背景には、入れ歯やブリッジとの違いが十分に整理できていないこともあります。
「なんとなくインプラントのほうが良さそう」
「でも入れ歯のほうが安心なのでは」
こうした曖昧な比較のままでは、判断は難しくなります。
それぞれの治療法には役割があり、メリットと注意点があります。
・周囲の歯への影響
・取り外しの有無
・外科処置の必要性
・メンテナンスの方法
これらを一つずつ確認し、自分の生活に照らし合わせて考えることが必要です。一般論だけでなく、「自分の場合はどうか」という視点が欠かせません。
決断に自信が持てない心理
インプラントは費用も期間も一定の負担を伴う治療です。そのため、「もし選択を間違えたらどうしよう」という気持ちが芽生えやすくなります。
情報を集めれば集めるほど、かえって迷いが深くなることもあります。
成功例もあれば、注意すべき点を強調する情報も目に入ります。
医療広告の観点からも、結果を保証することはできません。治療には個人差があり、経過も一律ではないからです。
だからこそ、「絶対に正しい選択」を探すのではなく、「自分が納得できる選択」を目指すことが大切です。十分な説明を受け、疑問を解消し、生活背景も踏まえて考えたうえでの決断であれば、それは自信を持ってよい判断といえます。
「自分はインプラントに向いているのか」と迷うのは、ごく自然なことです。年齢や体力への不安、他の治療法との違いの整理不足、そして決断への迷い。
焦らず、順を追って整理していくことが、納得できる判断への第一歩になります。
2.インプラント治療の基本をあらためて確認する
「自分に向いているのか」を考える前に、まずはインプラント治療そのものについて、基本を整理しておくことが大切です。
インプラントという言葉だけが先行すると、良い・悪いといった印象で判断してしまいがちです。しかし実際には、失った歯を補うための“選択肢の一つ”にすぎません。まずは、その位置づけを落ち着いて確認してみましょう。
どのような状態で検討される治療か
インプラントは、歯を失った部分に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。
主に、
・虫歯や歯周病で歯を失った場合
・外傷などで歯が欠損した場合
・ブリッジや入れ歯に不便を感じている場合
といった状況で検討されます。
ただし、歯を失ったすべての方に必ず提案されるわけではありません。顎の骨の状態や歯ぐきの健康、全身の状態などを総合的に評価したうえで判断されます。
「歯がない=インプラント」という単純な図式ではなく、あくまで複数の治療法の中から検討される一つであることを理解しておくことが重要です。
入れ歯・ブリッジとの役割の違い
歯を補う方法には、入れ歯やブリッジといった選択肢もあります。それぞれに役割があり、特徴も異なります。
ブリッジは、欠損部分の両隣の歯を支えにして人工歯を固定します。固定式である点はインプラントと似ていますが、支えとなる歯を削る必要がある場合があります。
入れ歯は取り外し式で、外科処置を伴わない点が特徴です。一方で、装着感や安定性に違和感を覚える方もいます。
インプラントは周囲の歯に直接的な負担をかけにくい構造ですが、外科処置が必要であり、治療期間も一定程度かかります。
どの方法にも利点と注意点があり、「絶対に優れている」と断定できるものではありません。生活背景や価値観によって、適した選択は変わります。
個別診断が重要になる理由
インプラント治療の可否は、一般論では判断できません。
・顎の骨の量や質
・歯周病の有無
・噛み合わせ全体の状態
・持病や服薬状況
これらは一人ひとり異なります。医療広告の観点からも、結果や安全性を一律に保証することはできません。
そのため、精密検査を通じて現状を把握し、個別に診断を受けることが何より重要になります。「自分の場合はどうなのか」を確認することで、初めて現実的な選択肢が見えてきます。
インプラント治療は、失った歯を補うための有効な選択肢の一つですが、唯一の方法ではありません。
どのような状態で検討されるのか、入れ歯やブリッジとの違いは何か、そしてなぜ個別診断が重要なのか。基本をあらためて確認することで、「向いているかどうか」を考えるための土台が整います。
3.最初に確認すべき「口腔内の状態」
インプラント治療が自分に向いているかどうかを考えるうえで、まず確認したいのが「口腔内の状態」です。
年齢や費用の前に、いまのお口の状態がどのようになっているのかを知ることが出発点になります。見た目では問題がなさそうに見えても、実際には詳しい検査をして初めて分かることも少なくありません。
骨や歯ぐきの状態
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療です。そのため、骨の量や質、歯ぐきの健康状態は大切な判断材料になります。
例えば、
・骨の高さや厚みが十分にあるか
・骨が弱くなっていないか
・歯ぐきに炎症がないか
といった点は、レントゲンやCT検査などを通して確認します。
「骨が少ないとできない」と一概に言えるわけではありませんが、状態によっては追加の処置が検討されることもあります。重要なのは、現在の状態を正確に把握し、無理のない計画を立てることです。
歯ぐきの健康も同様に大切です。炎症が続いたままでは、治療後の安定性に影響を及ぼす可能性があります。まずは土台となる組織が整っているかを確認することが基本です。
歯周病や虫歯の有無
歯周病や虫歯が残っている場合は、先に治療を優先することが一般的です。
歯周病は、顎の骨を徐々に弱らせる病気です。進行している場合、そのままインプラント治療を行うのは適切ではありません。炎症をコントロールし、口腔内の環境を整えてから検討する必要があります。
また、周囲の歯に虫歯がある場合も同様です。インプラントだけに目を向けるのではなく、お口全体の健康を考えることが重要です。
医療広告の観点からも、治療結果を保証することはできません。だからこそ、基礎的な疾患の有無を確認し、リスクをできるだけ減らす姿勢が求められます。
噛み合わせ全体のバランス
見落とされがちなのが、噛み合わせ全体のバランスです。
・強い食いしばりや歯ぎしりがないか
・一部の歯に過度な負担がかかっていないか
・左右のバランスが大きく崩れていないか
こうした要素は、インプラントにかかる力にも影響します。
人工歯は天然歯とまったく同じ性質ではありません。過度な力が集中すると、周囲の組織に負担がかかることがあります。そのため、欠損部だけを見るのではなく、全体のバランスを含めて評価することが大切です。
インプラントが向いているかどうかを判断するためには、まず「いまのお口の状態」を正確に知ることが欠かせません。
骨や歯ぐきの状態、歯周病や虫歯の有無、そして噛み合わせ全体のバランス。これらを総合的に確認することで、初めて現実的な治療計画が見えてきます。
4.見落としがちな「全身の状態」
インプラント治療を考えるとき、どうしても歯や顎の骨といった「口の中」に意識が向きがちです。しかし実際には、口腔内は身体の一部であり、全身の健康状態と切り離して考えることはできません。
「自分は向いているのだろうか」と迷ったときこそ、歯だけでなく全身の状態にも目を向けてみることが大切です。
持病や服薬状況との関係
糖尿病や高血圧、心疾患、骨粗しょう症などの持病がある場合、治療計画には慎重な配慮が必要です。特に、血糖値のコントロール状況や循環器系の安定性は、外科処置を行う際の重要な判断材料になります。
また、
・血液を固まりにくくする薬
・骨代謝に影響を与える薬
・免疫抑制剤
などを服用している場合も、事前の確認が欠かせません。
これらがあるからといって、必ずしも治療ができないわけではありません。ただし、主治医との連携や服薬内容の把握が必要になることがあります。
「大した病気ではないから」と自己判断せず、現在治療中の病気や常用薬は正確に伝えること。それが安全に配慮した治療につながります。
喫煙や生活習慣の影響
日々の生活習慣も、インプラントの経過に影響を与える可能性があります。
喫煙は血流に影響を及ぼし、傷の治癒を遅らせる要因の一つとされています。また、強い歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合、人工歯に過度な負担がかかることもあります。
さらに、口腔内の清掃状態が不十分な場合、炎症が起こりやすくなることもあります。
もちろん、これらがあるからといって一律に治療が不可能というわけではありません。しかし、生活習慣を見直すことでリスクを減らせる可能性があることも事実です。
治療そのものだけでなく、その後の生活も含めて考える姿勢が、長期的な安定につながります。
手術に対する体調面の確認
インプラントは外科処置を伴う治療です。そのため、現在の体調や回復力も大切な要素になります。
・最近大きな手術を受けていないか
・慢性的な体調不良が続いていないか
・十分な休養が取れているか
こうした点も、安心して治療を受けるための確認事項です。
医療広告の観点からも、治療の結果や安全性を保証することはできません。だからこそ、無理のないタイミングで計画を立てることが重要です。
インプラントが向いているかどうかを考える際には、口腔内の状態だけでなく、全身の健康状態や生活背景を含めて判断する必要があります。
持病や服薬状況、喫煙習慣、体調面の安定性。これらを総合的に確認することで、より現実的な選択が見えてきます。
歯だけを見るのではなく、「自分という身体全体」を見つめ直すこと。それが、安全性に配慮した治療計画への第一歩となります。
5.インプラントに向いている人の特徴とは
「自分はインプラントに向いているのだろうか」
インプラントが自分に向いているかどうかを考えたとき、多くの方は年齢や骨の量といった“身体の状態”を思い浮かべます。もちろん医学的な適応は大切ですが、それと同じくらい重要なのは、治療後の向き合い方です。
インプラントは、入れて終わりの治療ではありません。長く安定して使っていくためには、日々のケアと継続的な管理が欠かせません。
定期的なメンテナンスが継続できる
インプラントは天然歯と同じように、定期的な検診と専門的なクリーニングが必要です。
・数か月ごとの定期検診に通える
・違和感があれば早めに相談できる
・通院を生活の一部として受け入れられる
こうした姿勢がある方は、長期的な安定につながりやすい傾向があります。
インプラント周囲炎などのリスクはゼロではありませんが、早期発見・早期対応ができれば大きな問題を防げる可能性があります。そのためにも、継続的なフォローを前提に考えられるかどうかが重要です。
口腔内の衛生管理に取り組める
インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきが炎症を起こす可能性はあります。
そのため、
・毎日のブラッシングを丁寧に行う
・必要に応じて補助清掃用具を使う
・歯科衛生士の指導を受け入れられる
といった基本的なケアへの取り組みが欠かせません。
「忙しくてなかなか時間が取れない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、治療後の安定は日々の積み重ねに支えられています。完璧である必要はありませんが、改善しようとする意識があることが大切です。
長期的な視点で治療を考えられる
インプラントは短期的な解決策というよりも、長期的な視点で検討される治療法です。
・今だけでなく、数年後の生活も見据えられる
・費用や期間を含めて現実的に考えられる
・メンテナンスを含めた将来像を受け入れられる
こうした姿勢がある方は、治療との相性がよいといえるでしょう。
医療広告の観点からも、結果や耐久性を断定することはできません。経過には個人差があり、生活習慣や全身状態によっても影響を受けます。だからこそ、「長く付き合う治療」という理解が重要になります。
インプラントに向いているかどうかは、骨の量や年齢だけで決まるものではありません。
定期的なメンテナンスを継続できること、日々の口腔ケアに取り組めること、そして長期的な視点で治療を考えられること。こうした姿勢が、安定した経過につながります。
6.迷ったときに整理しておきたい「自分の希望」
インプラント治療を前にして迷いが生じるのは、ごく自然なことです。
情報は集めた。説明も受けた。それでも決めきれない――。
そのときに一度立ち止まりたいのが、「自分は何を望んでいるのか」という視点です。治療の可否や適応条件だけでなく、ご自身の価値観を整理することが、納得できる選択につながります。
見た目と機能のどちらを重視するか
歯を補う目的は、人によって異なります。
・しっかり噛めることを最優先にしたい
・自然な見た目を大切にしたい
・会話や発音のしやすさを重視したい
インプラントは、固定式で安定性が期待でき、見た目も比較的自然に仕上がる可能性があります。ただし、どの治療法にも特徴があり、万能な方法はありません。
見た目と機能、どちらをより重視するのかを整理しておくと、治療法の説明を受けたときに判断軸がぶれにくくなります。「何となく良さそう」ではなく、「自分はここを大切にしたい」と言えることが大切です。
費用や期間に対する考え方
インプラントは一定の費用と期間を要する治療です。そのため、「費用に見合うと感じられるか」「期間を受け入れられるか」という点も重要な判断材料になります。
・短期間で終わることを優先したいのか
・長期的な安定を見据えて投資と考えられるか
・通院の回数に無理はないか
こうした点を現実的に考えることが必要です。
医療広告の観点からも、耐久性や結果を断定することはできません。経過には個人差があります。そのため、費用や期間を含めて納得できるかどうかは、ご自身の価値観に委ねられます。
将来の生活設計とのバランス
治療は今だけでなく、これからの生活とも深く関わります。
・仕事や家庭との両立は可能か
・将来の健康状態の変化に対応できるか
・定期的なメンテナンスを続けられるか
インプラントは、装着後も継続的な管理が必要です。将来の生活リズムや体力の変化も視野に入れておくことが、無理のない選択につながります。
数年後、十年後の自分を想像してみること。それが、目先の不安だけでなく、長期的な視点での判断を助けてくれます。
迷ったときこそ、「治療法」よりも先に「自分の希望」を整理することが大切です。
見た目と機能の優先順位、費用や期間への考え方、将来の生活とのバランス。これらを言葉にしてみることで、自分にとっての最適な選択が少しずつ見えてきます。
正解を探すのではなく、自分の価値観に沿った判断をすること。それが、後悔の少ない決断につながります。
7.状態を確認するための具体的な行動
「自分はインプラントに向いているのだろうか」と考え始めたら、次に大切なのは“想像”ではなく“確認”です。
インターネットの情報や周囲の声だけで判断するのではなく、自分自身の状態を具体的に知ることが、迷いを整理する近道になります。
精密検査で現状を把握する
まず必要なのは、口腔内の状態を客観的に把握することです。
・顎の骨の量や質
・歯ぐきの健康状態
・歯周病の有無
・噛み合わせのバランス
これらは、レントゲンやCT撮影、歯周検査などによって確認します。見た目では分からない情報が、画像や数値によって明確になります。
「骨が足りないと言われた」「難しいかもしれないと言われた」という場合でも、その理由や程度は人それぞれです。まずは正確な診断を受けることが出発点です。
医療広告の観点からも、結果や成功率を一律に示すことはできません。だからこそ、“自分の場合”を知ることが何より重要なのです。
治療の流れと注意点を確認する
検査結果を踏まえたうえで、治療の流れを具体的に確認しましょう。
・どのような手順で進むのか
・通院回数はどの程度か
・追加処置が必要になる可能性はあるか
・治療後のメンテナンスはどうなるのか
インプラントは、手術をすれば終わりという治療ではありません。治癒期間や上部構造の装着、そしてその後の定期管理まで含めて理解することが大切です。
メリットだけでなく、注意点やリスクについても説明を受けることで、判断はより現実的になります。「良い面だけ」「不安な面だけ」に偏らないことが、冷静な選択につながります。
不安を具体的な質問にまとめる
不安が漠然としていると、相談の場でも整理が難しくなります。そこでおすすめなのが、疑問を具体的な質問にしておくことです。
・自分の年齢や持病で問題はないか
・骨の状態はどの程度なのか
・他の治療法と比べた場合の違いは何か
・将来的なトラブルにはどう対応するのか
こうした問いを事前にメモしておくことで、聞き忘れを防ぎ、納得度も高まります。
遠慮せずに質問することは、慎重である証です。十分に理解したうえで判断することが、結果的に安心につながります。
インプラントに向いているかどうかを知るためには、想像や印象ではなく、具体的な確認が欠かせません。
精密検査で現状を把握し、治療の流れと注意点を理解し、不安を言葉にして相談すること。
こうした一つひとつの行動が、「なんとなくの迷い」を「整理された判断材料」に変えてくれます。焦らず、順を追って確認することが、納得できる選択への第一歩です。
8.医院選びで確認したいポイント
インプラントが自分に向いているかどうかを考えるとき、同時に大切になるのが「どの医院で相談するか」という視点です。
治療そのものだけでなく、誰とどのように向き合うかによって、安心感は大きく変わります。
設備や費用だけに目を向けるのではなく、説明の姿勢やフォロー体制まで含めて確認しておきたいポイントがあります。
自分の状態について具体的に説明してくれるか
インプラント治療は、一般論だけでは判断できません。
・自分の骨の状態はどうか
・歯ぐきや歯周病の状況はどうか
・全身状態との関係はあるか
こうした「自分の状態」について、検査結果をもとに具体的に説明してくれるかどうかが重要です。
専門用語を並べるだけでなく、分かりやすい言葉で伝えてくれるか。メリットだけでなく注意点やリスクについても触れているか。
医療広告の観点からも、結果を保証することはできません。だからこそ、過度な期待を抱かせるのではなく、現実的な説明をしてくれる姿勢は大切な判断材料になります。
他の治療法も含めて提案してくれるか
インプラントは選択肢の一つであり、唯一の方法ではありません。
入れ歯やブリッジなど、他の治療法についても説明があり、それぞれの特徴を比較できる環境かどうかを確認しましょう。
・なぜインプラントを提案するのか
・他の方法ではどのような違いがあるのか
・自分の生活背景に合っているのはどれか
こうした点を含めて提案してくれる医院であれば、より納得しやすくなります。
一つの方法だけを強く勧められるのではなく、複数の選択肢の中から一緒に考えていく姿勢があるかどうかが重要です。
長期的なフォロー体制があるか
インプラントは、治療後の管理がとても重要です。
・定期的なメンテナンス体制は整っているか
・トラブルが起きた場合の対応方針は明確か
・担当者が継続して診てくれる体制があるか
こうした点も確認しておきたいポイントです。
長く使い続けるためには、継続的なチェックとケアが欠かせません。短期的な治療だけでなく、その後のサポートまで見据えているかどうかが、医院選びの大きな基準になります。
医院選びは、単に技術や設備だけで決めるものではありません。
自分の状態を丁寧に説明してくれるか、他の治療法も含めて提案してくれるか、そして長期的なフォロー体制が整っているか。
これらを落ち着いて確認することで、「ここで相談してみよう」と思える安心感が生まれます。
9.インプラントの適応に関するよくある疑問
インプラント治療を検討する際、「自分は本当に適応なのだろうか」という疑問は、多くの方が抱くものです。
ここでは、特によくご相談いただく内容について、基本的な考え方を整理します。
Q.年齢が高くても可能か
A.「もう高齢だから難しいのでは」と不安に感じる方は少なくありません。
しかし、インプラントの可否は年齢だけで決まるものではありません。重要なのは、顎の骨の状態や全身の健康状態、持病のコントロール状況などです。
実際には、70代やそれ以上の方でも、全身状態が安定していれば治療が検討されるケースはあります。一方で、若年であっても、骨の状態や疾患の状況によっては慎重な判断が必要になることもあります。
医療広告の観点からも、結果や安全性を一律に保証することはできません。まずは精密検査を行い、「年齢」ではなく「現在の身体の状態」をもとに判断することが大切です。
Q.骨が少ないと言われた場合はどうなるか
A.「骨が足りない」と指摘され、不安になった経験のある方もいらっしゃいます。
確かに、インプラントは顎の骨に埋入する治療のため、骨量や質は重要な条件です。ただし、骨が少ないと言われた場合でも、状況によっては骨造成などの追加処置が検討されることがあります。
一方で、全身状態や希望内容によっては、他の治療法を選択する方が適している場合もあります。
大切なのは、「骨が少ない=不可能」と早合点しないこと。どの程度不足しているのか、追加処置の必要性やリスクは何かを、具体的に説明してもらうことが重要です。
Q.一度断ってから再検討できるか
A.インプラントは高額で、外科処置を伴う治療です。そのため、即決できないのは自然なことです。
一度見送ったからといって、将来的に再検討できなくなるわけではありません。むしろ、時間をかけて情報を整理し、納得してから判断するほうが安心です。
ただし、歯を失ったままの期間が長くなると、周囲の歯の移動や噛み合わせの変化が起こる可能性もあります。そのため、経過観察を含めて歯科医師と相談を続けることが望まれます。
迷っている間も、定期的なチェックを受けることで、将来の選択肢を保ちやすくなります。
インプラントの適応は、年齢や印象だけで判断できるものではありません。
年齢が高い場合、骨が少ないと言われた場合、あるいは一度断った場合でも、状況によって選択肢は変わります。
大切なのは、「一般論」ではなく「自分の状態」を知ること。そして、疑問を一つずつ整理しながら判断することです。
焦らず、正確な情報をもとに考えていくことが、納得できる選択につながります。
10.まずは「自分の状態」を知ることから
インプラント治療を受けるかどうか迷っているとき、多くの方が「向いている人の特徴」や「成功例」を探そうとします。けれど、本当に大切なのは、他人の状態ではなく“自分の状態”を知ることです。
年齢、骨の状態、持病の有無、生活習慣、そしてこれからの人生設計。これらは一人ひとり異なります。だからこそ、一般論だけで判断することはできません。
一般論ではなく個別判断が重要な理由
インプラントは、一定の条件が整えば検討できる治療法の一つです。しかし、適応の可否や治療計画は、すべての方に同じように当てはまるものではありません。
例えば、同じ年齢でも骨の状態は異なりますし、同じ欠損でも噛み合わせのバランスは違います。持病や服薬状況によっても配慮すべき点は変わります。
医療広告の観点からも、結果や経過を一律に保証することはできません。だからこそ、「インプラントは向いている」「向いていない」と単純に分けるのではなく、個別の診断に基づいて考える姿勢が重要になります。
整理すると迷いが減る
迷いが生まれるのは、情報が足りないからだけではありません。自分の状態や希望が整理できていないことも、迷いの原因になります。
・自分の口腔内の状態はどうか
・全身の健康状態に問題はないか
・見た目と機能のどちらを重視したいか
・費用や期間をどう受け止めているか
これらを一つずつ確認していくと、「何に迷っているのか」が少しずつ明確になります。漠然とした不安は、具体的な材料に置き換わることで、整理しやすくなります。
迷いが完全になくなるわけではありませんが、「納得できる迷い」へと変わっていきます。
専門の歯科医師に相談することが第一歩
最終的に重要なのは、専門の歯科医師に相談し、精密検査を通じて現状を把握することです。
相談は、必ずしも治療開始を意味するものではありません。
・今の状態を知る
・選択肢を比較する
・疑問を解消する
そのための時間です。
自分だけで悩み続けるよりも、客観的な診断を受けることで見えてくることがあります。
インプラントが向いているかどうかは、他人の基準では決まりません。
まずは、自分の口腔内の状態、全身の健康、生活背景、そして希望を整理すること。それが、納得できる判断への土台になります。
焦らず、一歩ずつ。
「自分の状態を知ること」から始めることが、後悔の少ない選択につながります。
『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより


























