コラム

2025.09.29

インプラントにすると口臭がきつくなる?対策次第で臭いは気にならない!

目次

1.「インプラントにしたら口臭が強くなるの?」と不安な方へ

インプラント=口臭の原因、ではありません

「インプラントにすると口臭がきつくなるのでは?」というご相談をよくいただきます。結論から言えば、インプラント体そのもの(チタンやジルコニア)は無臭で生体親和性が高く、素材がにおいを発することはありません。

口臭の主因は、歯肉や舌、補綴物の周囲に停滞したプラーク(細菌のかたまり)や食片残渣、唾液量の低下(ドライマウス)など、お口の環境にあります。つまり「インプラントだから臭う」のではなく、「清掃やメンテナンスが不足して細菌が増えやすい状態」がにおいを生みます。

まずはインプラントの仕組みと口臭の発生メカニズムを分けて考えることが不安解消の第一歩です。

においが出やすくなる“きっかけ”を知る

インプラント周囲のにおいが気になりやすい場面には共通点があります。たとえば、ブラッシングはできていても歯間ブラシやフロス、スーパーフロスなどの補助清掃が不足しているケース。クラウン(かぶせ物)の形態やマージン付近に段差があると汚れが停滞しやすく、舌側や奥歯の死角にプラークが蓄積してにおいの原因物質(揮発性硫黄化合物など)が作られます。

また、ストレス・薬の副作用・口呼吸などで唾液が減ると自浄作用が落ち、朝起きた時や長時間話した後に口臭が強く感じられることも。喫煙やアルコール、においの強い食品の摂取直後は一時的に口臭が増すため、誤解が生じやすいポイントです。

「どんな時に強く感じるか」を振り返るだけでも、原因の切り分けが進み、適切な対策につながります。

対策次第で“においは気にならない”にできる

大切なのは、原因に合わせた具体的な対策を選ぶことです。毎日の歯磨きに加え、歯間ブラシ・フロス・インプラント対応のスーパーフロスを部位に合わせて使い分けましょう。舌苔が厚い場合は舌ブラシで優しくケアを。マウスウォッシュは補助的に用い、機械的清掃を置き換えないのがコツです。

加えて、定期的なメンテナンスでプロフェッショナルケア(バイオフィルム除去、咬合チェック、クラウンの適合確認)を受けると、においの元を長期的にコントロールできます。ドライマウス傾向には水分摂取・保湿ジェル・唾液腺マッサージ、生活面では禁煙・節酒・規則正しい睡眠が有効です。

インプラントは適切な清掃と定期管理で長く快適に使えます。もし「急ににおいが強くなった」「出血や腫れがある」といった変化を感じたら、自己判断で様子見をせず歯科医師にご相談ください。早期の点検とケアで、多くのにおいの悩みは十分に改善が期待できます。

2.インプラントそのものは口臭の原因にならない

インプラント体は無臭で安全な素材

「インプラントを入れたから口が臭う」という誤解はよく耳にします。しかし、インプラント体に使われているチタンやジルコニアは生体親和性が高く、腐敗やにおいを発する性質はありません。

これらの素材は医科の分野でも人工関節や骨の固定具などに広く使用されており、安全性が高く、人体内でにおいを生じることはありません。つまり、インプラントそのものが口臭の直接原因になることはないのです。

においの正体は細菌が作り出すガス

口臭の多くは揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるガスが原因です。これはプラークや舌苔に潜む嫌気性菌が、タンパク質を分解する過程で発生させるもの。インプラント治療後に口臭が気になるケースも、この細菌活動によるものです。

天然歯であっても清掃不足や歯周病があれば同様に口臭は発生します。つまり、インプラントだから特別に口臭が強いというわけではなく、お口の中の環境管理がカギを握っています。

「原因はインプラントではない」と知る安心感

インプラントを検討する方の中には「高額な治療をしてまで口臭がひどくなったらどうしよう」と不安を抱える方もいます。しかし、その心配は正しい知識を持つことで大きく和らげられます。

においが生じるのは、清掃不足やインプラント周囲炎、ドライマウスなど環境要因がほとんど。インプラントそのものが口臭を引き起こすわけではありません。

正しくケアを行い、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、インプラント後も快適な生活を続けることができます。「インプラント=口臭の原因」という誤解を解消することが、安心して治療に臨むための第一歩です。

3.インプラント周囲に口臭が出やすくなる理由

プラークや食べかすの停滞

インプラントを埋入した部分は、天然の歯と比べて歯ぐきとの付着構造がやや異なり、汚れが停滞しやすい傾向があります。

特に奥歯やかぶせ物の周囲は歯ブラシが届きにくく、プラークや食べかすが残ることで細菌が繁殖し、においの原因物質(揮発性硫黄化合物など)を発生させます。見た目には問題なくても、微細な段差や隙間に汚れが蓄積しやすいため、日常のセルフケアだけでは取りきれないこともあります。

歯周病やインプラント周囲炎のリスク

口臭の大きな要因の一つが歯周病です。インプラントの場合も同様で、インプラント周囲に炎症が起こる「インプラント周囲炎」に進行すると、独特の強いにおいが出ることがあります。

インプラント周囲炎は、歯ぐきの腫れや出血、骨の吸収を伴うため、進行するとインプラントの寿命を縮めるリスクもあります。においはそのサインの一つであり、早めに気づくことが治療や予防につながります。

「なんとなくにおう」と感じたときには、放置せずに歯科医院でチェックを受けることが大切です。

清掃不足による細菌の繁殖

毎日の歯磨きが十分でないと、インプラント周囲にバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜が形成されます。このバイオフィルムはうがいや通常の歯磨きでは完全に落としきれず、細菌の温床となってしまいます。

さらに、歯間ブラシやフロスを使わないと隙間の汚れが残り、細菌がガスを発生させて口臭の原因になります。特にかぶせ物の境目や歯と歯の間は汚れが溜まりやすいため注意が必要です。

口臭が強いと感じるときは、単にインプラントのせいではなく、清掃不足と細菌の繁殖が背景にあると理解しておきましょう。

4.生活習慣と口臭の関係

喫煙やアルコールが与える悪影響

タバコやアルコールは口臭を悪化させる大きな要因です。

喫煙をすると口腔内の血流が低下し、歯ぐきの抵抗力が落ちるためインプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。また、煙の成分そのものが歯やかぶせ物に付着し、特有のにおいを発することもあります。

アルコールも同様で、飲酒によって口腔内が乾燥しやすくなり、唾液による自浄作用が低下します。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、口臭を強めてしまいます。インプラントを長持ちさせるためにも、喫煙や過度の飲酒はできる限り控えることが望ましいのです。

ドライマウスによる唾液分泌の低下

口臭と密接に関わっているのが唾液の量です。唾液には細菌を洗い流す自浄作用や、口の中を中和する作用があるため、分泌量が減るとにおいが強くなります。

加齢やストレス、薬の副作用などによってドライマウスになりやすい方は特に注意が必要です。口呼吸も乾燥を助長するため、睡眠中のいびきや鼻づまりがある方は口臭が強まりやすくなります。

水分補給や保湿ジェル、唾液腺マッサージを取り入れることで、ドライマウスによる口臭は改善が期待できます。

食生活の乱れとにおいの関係

食べ物や飲み物も口臭に直結します。ニンニクやニラ、アルコールなどは一時的に強いにおいを発することで知られていますが、それだけでなく、糖分や脂質の多い食生活も細菌の繁殖を促し、間接的ににおいを強めます。

また、不規則な食事や極端なダイエットは唾液の分泌を減らす原因となり、ドライマウスを招いてしまいます。

インプラントを入れて快適に噛めるようになったからこそ、バランスの取れた食事を心がけることが、においの予防にも健康維持にもつながります。

生活習慣を整えることは、口臭だけでなくインプラントの寿命を延ばすことにも直結するのです。

5.セルフケアでできる口臭対策

正しい歯磨きと補助清掃用具の活用

インプラント治療後の口臭予防で最も大切なのは、毎日のセルフケアです。歯ブラシだけでは、インプラントと歯ぐきの境目や歯と歯の間に残ったプラークを取り切ることは難しいのが現実です。

そのため、歯間ブラシやフロス、インプラント専用のスーパーフロスなどを併用することが推奨されます。特に奥歯やかぶせ物の周囲は汚れが溜まりやすい部分なので、補助清掃用具を習慣的に取り入れることで、においの原因となる細菌の繁殖を防げます。

舌の清掃やマウスウォッシュの取り入れ方

口臭の原因の大きな割合を占めるのが舌苔です。舌の表面に白や黄色のコーティングのように付着する舌苔には、嫌気性菌が繁殖しやすく、強いにおいを放つ揮発性硫黄化合物を発生させます。

舌専用のブラシやクリーナーを使って、優しく清掃する習慣を取り入れましょう。また、マウスウォッシュも補助的に有効ですが、うがいだけで汚れを落とせるわけではありません。必ず機械的清掃と併用することが大切です。

毎日の習慣でにおいを防ぐポイント

セルフケアは「1回の完璧な磨き」よりも「毎日の積み重ね」が重要です。朝起きた時、食後、就寝前の3回を基本に、短時間でも確実に磨くことを意識しましょう。

また、寝る前の清掃は特に念入りに行うことが推奨されます。睡眠中は唾液が減り細菌が繁殖しやすいため、寝る前にお口の中を清潔に保つことが、翌朝の口臭予防につながります。

水分をこまめに摂る、間食を控える、よく噛んで唾液を出すといった生活習慣の工夫も、口臭対策として有効です。インプラントを長持ちさせるためにも、こうした小さな習慣の積み重ねが大きな成果をもたらします。

6.定期的なメンテナンスの重要性

プロのクリーニングでしか除去できない汚れ

毎日の歯磨きやフロスによるセルフケアはとても大切ですが、実はそれだけでは落としきれない汚れがあります。インプラントの周囲にはバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜が形成されやすく、これが口臭の原因となるのです。

バイオフィルムは家庭での清掃では完全に除去できず、専用の器具やプロの技術によるクリーニングが必要です。歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを受けることで、細菌の温床をリセットし、口臭を予防することができます。

インプラント周囲炎の早期発見と予防

インプラントにおける大きなリスクのひとつがインプラント周囲炎です。これは天然歯における歯周病のようなもので、進行すると骨が溶けてインプラントの寿命を縮めてしまいます。

周囲炎が起こると、歯ぐきの炎症や出血だけでなく、強い口臭を伴うことが多いのが特徴です。定期的なメンテナンスを受けることで、初期段階で炎症を発見し、治療や予防につなげることが可能です。

「口臭が気になる」と感じたときにこそ、放置せずメンテナンスを受けることが、インプラントを長持ちさせる秘訣となります。

定期検診が口臭予防につながる理由

定期検診では、クリーニングだけでなく、かぶせ物の適合状態や噛み合わせ、清掃方法のチェックなども行われます。これにより、セルフケアだけでは気づけない口臭の原因を早期に特定できます。

また、歯科衛生士から直接ブラッシングや歯間清掃の指導を受けることで、普段のケアの精度を高めることができます。

インプラントは「入れて終わり」ではなく「入れてからがスタート」です。定期的なメンテナンスを続けることが、口臭のない快適な生活を維持するための最も確実な方法といえるでしょう。

7.インプラントのかぶせ物に問題がある場合

適合不良があると汚れがたまりやすい

インプラント治療では、人工歯根にかぶせ物(クラウン)を装着します。このクラウンが歯ぐきやアバットメントにぴったり適合していないと、微細な隙間に食べかすやプラークが入り込みやすくなります。

そうした汚れは日常の歯磨きでは除去しきれず、細菌が繁殖してにおいの原因となることがあります。特に奥歯は形態が複雑で死角が多いため、適合不良があるとにおいのリスクが高まります。

被せ物の形態によって清掃しにくいことも

クラウンの形や大きさによっては、歯間ブラシやフロスが通しにくく、清掃が難しいケースがあります。例えば、歯と歯の間が狭すぎたり、かぶせ物の外形が膨らみすぎている場合は、汚れを十分に落とせません。

このように形態的な要因によって清掃性が損なわれると、どんなに丁寧に磨いてもにおいが残ってしまうことがあります。これは患者様の努力不足ではなく、かぶせ物のデザインが原因である場合もあるのです。

修正や再調整で改善できる可能性

かぶせ物の適合や形態に問題がある場合、歯科医院での再調整や修正によって改善できることがあります。隙間を解消したり、清掃しやすい形に再設計することで、口臭の原因を取り除ける可能性が高まります。

また、クラウンの素材によっても清掃性やプラークの付きやすさが異なるため、セラミックなど汚れがつきにくい素材を選ぶことも有効です。

「毎日きちんとケアしているのに口臭が消えない」という方は、かぶせ物の状態を歯科医師にチェックしてもらうことをおすすめします。適切な調整によって、においの悩みが解消されるケースは決して少なくありません。

8.全身の健康状態が口臭に影響する

糖尿病や消化器系疾患との関係

口臭は口腔内の汚れや歯周病だけが原因ではありません。実は全身の健康状態とも深く関係しています。

代表的なのは糖尿病です。糖尿病の方は血糖コントロールが不良になると免疫力が低下し、歯周病やインプラント周囲炎を発症しやすくなります。その結果、歯ぐきから出血や膿が出やすくなり、特有の不快なにおいを伴うことがあります。さらに、糖尿病が進行すると体内の代謝異常から「甘酸っぱいにおい」や「アセトン臭」と呼ばれる独特の口臭が現れることもあります。

また、胃や腸など消化器系の不調も口臭に影響を及ぼします。胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎では、胃酸や食べ物が逆流して口に上がってくるため、酸っぱい臭いや苦い臭いを感じることがあります。腸内環境が悪化するとガスが増え、それが呼気に混ざって口臭につながることもあります。

つまり「口臭=歯磨き不足」とは限らず、背後に全身疾患が隠れているケースもあるため注意が必要です。

薬の副作用によるドライマウス

全身疾患に対して処方される薬の副作用が口臭の一因となることもあります。

高血圧の薬、抗うつ薬、抗不安薬、アレルギー治療薬などには、唾液の分泌を抑える作用があるものがあります。唾液は口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を抑える役割を担っています。そのため、唾液の分泌が減少すると自浄作用が低下し、細菌が増殖して口臭を強めてしまうのです。

この場合、薬を勝手に中止することはできませんが、対策としては以下のようなものがあります。
・こまめな水分補給
・キシリトール入りガムを噛んで唾液分泌を促す
・口腔保湿ジェルや人工唾液の使用

また、主治医や歯科医師に相談すれば、薬の副作用に配慮したケアの方法や、必要に応じて処方の調整についてもアドバイスが受けられます。

全身管理が口臭対策にもつながる

インプラントを快適に長持ちさせるためには、お口のケアだけでなく全身の健康管理が不可欠です。

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を改善すると、歯周病やインプラント周囲炎のリスクが減り、結果的に口臭の軽減にもつながります。

また、規則正しい生活習慣は唾液の分泌を促し、細菌が繁殖しにくい環境を作ります。バランスの取れた食事は腸内環境を整え、全身の代謝を良好に保つことで呼気の質も改善されます。適度な運動は血流を改善し、口腔組織の健康維持にも役立ちます。

「口臭はお口の問題」と思い込むのではなく、全身をトータルに管理することが対策の近道です。歯科医師と内科医が連携して診ることで、原因の切り分けと治療がスムーズに進み、より確実な改善が期待できます。

インプラントを入れた後も、口臭が気になったら口腔だけに注目するのではなく、体全体の健康状態をチェックしてみることが大切です。全身の健康を整えることは、インプラントを長持ちさせる最大の秘訣でもあるのです。

9.インプラントを長持ちさせるための口臭予防

清潔な環境がインプラント寿命を延ばす

インプラントは「入れて終わり」の治療ではなく、治療後のケアが寿命を大きく左右します。

口臭は単に周囲へのエチケットの問題にとどまらず、インプラントの健康状態を映し出すサインの一つです。もしインプラントの周囲で細菌が繁殖して口臭が強まっているとしたら、それはインプラント周囲炎や歯ぐきの炎症が進行している兆候かもしれません。

清潔な口腔環境を維持できれば、細菌の繁殖を防ぎ、においを抑えると同時にインプラントの寿命を延ばすことにつながります。つまり口臭予防=インプラントを守る習慣と考えることができます。

口臭対策=健康な口腔環境づくり

インプラントを長持ちさせるためには、日常的なセルフケアが欠かせません。毎日の歯磨きはもちろん、歯間ブラシやインプラント専用フロスを使って歯と歯の間やかぶせ物の境目を丁寧に清掃しましょう。

さらに、舌苔のケアも有効です。舌の表面にたまった汚れは口臭の大きな原因であり、舌ブラシで優しく清掃するだけでにおいが軽減されます。また、マウスウォッシュを補助的に使うことで、細菌の繁殖を抑える効果も期待できます。

こうした習慣はインプラントの安定だけでなく、歯周病や虫歯の予防にも役立ちます。結果として、天然の歯とインプラントの両方を守りながら健康な口腔環境を維持できるのです。

将来の再治療リスクを減らす効果

口臭対策を意識することは、将来の再治療リスクを減らすことにもつながります。

インプラントが失敗する大きな要因のひとつは、インプラント周囲炎による骨の吸収です。これが進行するとインプラント体が動揺し、最悪の場合は撤去せざるを得なくなります。口臭はその初期症状のひとつであり、においをきっかけに早めに対応すれば、インプラントを守れる可能性が高まります。

さらに、日常的に口臭対策を行っていれば「お口の環境が悪化していないか」という意識を常に持つことになり、自然と歯科医院での定期メンテナンスにも積極的になれます。

口臭予防は単なる生活習慣の一部ではなく、インプラントを長期的に維持するための投資とも言えるのです。

においを気にせず笑顔で過ごすためにも、そして大切なインプラントを守るためにも、口臭対策を日々の習慣として続けていきましょう。

10.不安があるときは歯科医院に相談を

自己判断で放置しないことの大切さ

「インプラントを入れてから口臭が気になるけれど、しばらく様子を見よう」と思ってしまう方は少なくありません。しかし、自己判断で放置することは非常に危険です。

口臭の裏側には、インプラント周囲炎やかぶせ物の不具合、清掃不足など、治療や調整が必要な要因が隠れている場合があります。特にインプラント周囲炎は初期症状が軽いため気づきにくく、気づいたときには骨が吸収して手遅れになることも。

「口臭がある=恥ずかしい」という感覚だけで終わらせず、「これは体からのサインかもしれない」と捉えることで、早めに適切な対応ができるのです。

プロの視点で原因を見極めてもらえる安心感

歯科医院での診察では、セルフケアでは見つけられない細かな原因をチェックできます。プラークの付着や歯ぐきの炎症の有無、かぶせ物の適合状態、噛み合わせのバランスなど、口臭の背景には多くの要素が絡んでいます。

歯科医師や歯科衛生士は専門的な器具や検査を使って原因を特定し、それに応じた改善方法を提案します。これにより、ただ「においを消したい」という表面的な対応ではなく、根本的な解決を目指せます。

また、「これは清掃不足によるものだからホームケアを改善すれば良い」「これはかぶせ物の調整が必要」など、具体的な説明を受けることで、安心して治療に取り組めるのも大きなメリットです。

臭いの悩みも相談できる存在としての歯科医院

「口臭が気になる」と声に出すのは勇気がいることかもしれません。しかし、歯科医院は口腔内のあらゆるトラブルを扱う専門の場であり、口臭の悩みを相談するのもごく自然なことです。

相談することで、歯科医院側も患者様の不安を共有でき、生活習慣のアドバイスや清掃指導、定期メンテナンスのプランなどを一緒に考えてくれます。においの原因がインプラントに直接関係していない場合でも、全体的な口腔環境の改善につながることが多いのです。

一人で悩んでストレスを抱えるよりも、専門家に相談して原因を明らかにし、改善に向けて動き出すことが、インプラントを快適に長持ちさせる一番の近道です。

「においが気になるけれど、どうしていいかわからない」というときは、迷わず歯科医院に相談してください。その一歩が、口臭の悩みから解放される大きなきっかけになるでしょう。

『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F

電話:042-569-8127

 

 *監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会

日本補綴歯科学会
日本口腔インプラント学会
日本歯科審美学会
日本顎咬合学会
*スタディグループ
5-D Japan
Esthetic Explores

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