コラム

2026.01.08

「まだ大丈夫」と思う人がインプラントで後悔しやすい理由とは?

こんにちは。松本デンタルオフィス東京です。

歯を失ったあと、「思っていたより不便じゃない」「今の生活は特に困っていない」
そう感じて、インプラント治療を後回しにしている方は少なくありません。

実際、痛みがなく、食事や会話も問題なくできていると、「今すぐ何かしなくても大丈夫だろう」という気持ちになるのは、とても自然なことです。
歯がない状態に、いつの間にか慣れてしまう方も多くいらっしゃいます。

しかし、インプラント治療に関するご相談の中で、後になって「もっと早く考えておけばよかった」と振り返られる方に共通しているのが、「当時は特に困っていなかった」という感覚です。

歯がない状態は、必ずしもすぐに強い不自由や痛みとして現れるとは限りません。
そのため、放置している間に起こる変化に気づきにくく、気づいたときには、治療を考える条件や選択肢が以前と変わっていることもあります。

このコラムでは、
・なぜ「まだ困っていない」と感じている人ほど判断を後回しにしやすいのか
・歯がない状態を放置することで起こりやすい変化
・後悔につながりやすいタイミングと、そうならないための考え方

について、順を追って分かりやすくお伝えします。

「今は大丈夫」と感じている今こそ、将来を落ち着いて考えられるタイミングでもあります。
この先を読み進めながら、困ってから考えるのではなく、困る前に知っておくという視点を、ぜひ持ってみてください。

 

目次

1.「今は特に困っていない」と感じてしまう瞬間

歯を失ったあと、「思っていたほど不便ではない」「今の生活は問題なく送れている」と感じ、そのまま様子を見る選択をする方は少なくありません。
インプラント治療を後回しにしてしまう背景には、この困っていない感覚が大きく影響しています。

 

痛みや不自由がないことで安心してしまう心理

歯を失っても、強い痛みが出たり、日常生活に大きな支障が出たりしない場合、「特に治療しなくても問題ないのでは」と感じやすくなります。

特に、

  • ・食事が普通にできている
  • ・会話や見た目に大きな変化を感じない
  • ・痛みや違和感がほとんどない

といった状態が続くと、
歯がないこと自体を「深刻な問題」と捉えにくくなります。
この安心感は自然なものですが、同時に、治療の必要性を考える機会を遠ざけてしまうこともあります。

 

日常生活に支障が出にくい欠損の特徴

歯の欠損は、その場所や本数によって、日常生活への影響の出方が大きく異なります。

例えば、

  • ・奥歯の欠損で見た目の変化が少ない
  • ・片側だけの欠損で反対側で噛めている
  • ・食事の内容を無意識に調整できている

といった場合、
「今は困っていない」という感覚を持ちやすくなります。
こうしたケースでは、本人が意識しないまま生活に順応してしまい、欠損による影響に気づきにくいことがあります。

その結果、治療を考えるきっかけが生まれにくくなります。

 

判断を先送りにしやすくなる理由

「今は困っていない」という状態が続くと、インプラント治療について考える優先順位は自然と下がっていきます。

さらに、

  • ・治療には時間や費用がかかりそう
  • ・まだ決めなくてもよさそう
  • ・そのうち考えればいいと思ってしまう

といった気持ちが重なり、判断を先送りにしやすくなります。

この先送りは、「治療をしない」と決めたわけではなく、決断を保留している状態とも言えます。

しかし、時間が経つにつれて状況が変化する可能性があることには、気づきにくいままになりがちです。

 

「今は特に困っていない」と感じる瞬間は、痛みや不自由がなく、日常生活に大きな支障が出ていないときに生まれやすいものです。
欠損の影響に無意識のうちに順応してしまうことで、治療の判断は後回しになりやすくなります。

「今は大丈夫」と感じている今こそ、一度立ち止まって状況を考える視点が、後悔を防ぐ手がかりになります。

 

2.インプラント治療の基本を押さえておく

インプラント治療を検討する際、「具体的にどのような治療なのか」「他の方法と何が違うのか」が曖昧なままだと、判断を後回しにしてしまいやすくなります。
まずは、インプラント治療の基本的な考え方を整理しておくことが、納得のいく選択につながります。

 

失った歯を補う治療の考え方

歯を失った場合の治療は、「見た目を整えること」だけを目的にしているわけではありません。
噛む機能を保ち、口腔内全体のバランスを維持することが重要な目的になります。

インプラント治療は、失われた歯の根の部分を人工的に補い、その上に歯を再建する考え方の治療です。
これにより、

  • ・噛む力を支える土台を確保する
  • ・周囲の歯に過度な負担をかけにくい
  • ・欠損部位を単独で補う

といった特徴があります。
「歯がない状態をどう補うか」という視点から考えることが、治療を理解する第一歩になります。

 

他の治療法との役割の違い

歯を失った際の治療法には、インプラント以外にも選択肢があります。
それぞれの治療法には、役割や考え方の違いがあります。

一般的には、

  • ・周囲の歯を支えにして補う治療
  • ・取り外し式の装置で欠損を補う治療
  • ・顎の骨を土台にして補う治療

などがあり、どれが適しているかは、口腔内の状態や生活背景によって異なります。
インプラントは「すべての人に最適な治療」という位置づけではなく、選択肢の一つとして検討される治療です。

それぞれの役割を理解したうえで比較することが、後悔しにくい判断につながります。

 

事前診断が重要とされる背景

インプラント治療では、事前の診断が非常に重要とされています。
その理由は、治療の可否や進め方が、顎の骨や歯ぐき、全体の噛み合わせの状態に大きく関わるためです。

事前診断では、

  • ・欠損部位の状態
  • ・骨の量や質
  • ・周囲の歯や歯ぐきの状況
  • ・口腔内全体のバランス

などが確認されます。
これらを把握することで、インプラント治療が検討できるかどうか、他の選択肢が適しているかといった判断材料が整理されます。

事前診断は「すぐに治療を決めるため」ではなく、自分に合った選択肢を考えるための土台として行われるものです。

 

インプラント治療は、失った歯を補い、噛む機能や口腔内のバランスを考える治療の一つです。
他の治療法と比べながら、その役割や特徴を理解することが大切です。

また、

  • ・インプラントは選択肢の一つであること
  • ・治療法ごとに役割が異なること
  • ・事前診断が判断の基準になること

を押さえておくことで、「まだ困っていないから」という理由だけで判断を先送りにせず、冷静に選択肢を考えやすくなります。

 

3.歯がない状態を放置すると起こりやすい変化

歯を失った状態が続いていても、日常生活に大きな不自由を感じない場合、「このままでも問題ないのでは」と考えてしまうことがあります。
しかし、歯がない状態は、気づかないうちに口腔内にさまざまな変化をもたらすことがあります。

 

噛み合わせや周囲の歯への影響

歯は一本一本が独立しているように見えて、実際には噛み合わせの中でバランスを保っています。
そのため、歯が一本失われるだけでも、周囲の歯に影響が及ぶことがあります。

例えば、

  • ・欠損部位に向かって隣の歯が傾く
  • ・噛み合う相手の歯が伸びてくる
  • ・噛む位置が偏り、特定の歯に負担が集中する

といった変化が起こることがあります。
これらは徐々に進むため、本人が変化に気づきにくい点が特徴です。噛み合わせのバランスが崩れることで、将来的に他の歯のトラブルにつながる可能性もあります。

 

あごの骨や歯ぐきに生じる変化

歯は、噛む力をあごの骨に伝える役割を担っています。
歯がない状態が続くと、この刺激が失われ、欠損部位のあごの骨や歯ぐきに変化が生じることがあります。

一般的には、

  • ・噛む刺激が減ることで骨が痩せていく
  • ・歯ぐきの形が変化する
  • ・欠損部位のボリュームが減る

といった変化が起こる可能性があります。
これらの変化は、短期間で急激に起こるものではありませんが、時間の経過とともに進行することがあります。

あごの骨や歯ぐきの状態は、将来どのような治療が検討できるかにも関係するため、早めに把握しておくことが重要です。

 

自覚しにくいまま進行するリスク

歯がない状態による変化の多くは、痛みや強い違和感を伴わずに進行することがあります。
そのため、

  • ・特に困っていないと感じ続けてしまう
  • ・変化に慣れてしまう
  • ・問題が表面化したときに初めて気づく

といったケースも少なくありません。
実際に困りごとが生じたときには、口腔内の状況が以前とは異なっている場合もあります。

「自覚しにくい」という点は、欠損を放置するうえで見落とされやすいリスクの一つです。

 

歯がない状態を放置すると、噛み合わせの変化や周囲の歯への影響、あごの骨や歯ぐきの変化など、気づかないうちに口腔内の環境が変わっていくことがあります。

「今は困っていない」という感覚だけで判断せず、将来を見据えて現状を把握することが、後悔を減らすための視点になります。

 

4.「まだ大丈夫」が後悔につながりやすい関係性

歯がない状態に慣れ、「今は特に困っていない」と感じていると、治療について考える優先順位は自然と下がっていきます。
しかし、そのまだ大丈夫という感覚が、後になって後悔につながってしまうケースも少なくありません。

 

時間の経過と治療条件の変化

歯を失った直後と、一定期間が経過した後とでは、口腔内の状態が同じとは限りません。
時間の経過とともに、欠損部位や周囲の環境は少しずつ変化していきます。

例えば、

  • ・噛み合わせのバランスが変わる
  • ・あごの骨や歯ぐきの状態が変化する
  • ・周囲の歯に負担がかかる状態が続く

といった変化が重なり、
治療を検討する際の条件が、当初とは異なってくることがあります。「まだ大丈夫」と感じていた期間が長くなるほど、治療を考える前提条件が変わっている可能性がある点は、あらかじめ知っておきたいポイントです。

 

後回しが選択肢を狭める可能性

治療を後回しにすること自体が、すぐに問題になるとは限りません。
しかし、後回しの期間が長くなることで、選べる選択肢が変わってしまう可能性があります。

具体的には、

  • ・状態によっては検討できる治療法が限られる
  • ・追加の対応が必要になることがある
  • ・治療計画が複雑になる場合がある

といったことが考えられます。
これは、「早く治療しなかったから悪い」という話ではなく、状態の変化によって前提が変わるという現実的な問題です。

後回しにしている間にも状況は動いている、という視点を持つことが大切です。

 

困ったときに気づく判断の難しさ

多くの方が治療を真剣に考え始めるのは、「噛みにくくなった」「他の歯が痛くなった」など、
実際に困りごとが出てきたときです。

しかし、その段階では、

  • ・早く何とかしなければならない
  • ・選択肢をじっくり比較する余裕がない
  • ・不安や焦りが強くなる

といった状況になりやすく、
冷静な判断が難しくなることがあります。

「もっと早く考えておけばよかった」と感じる場面は、このようなタイミングで生まれやすいのです。困ってから考えるよりも、困る前に情報を得ておく方が、納得のいく判断につながりやすくなります。

 

「まだ大丈夫」と感じて治療を後回しにすることは、自然な判断に見えるかもしれません。
しかし、時間の経過とともに口腔内の条件が変化し、選択肢や判断の余地が変わってしまう可能性があります。

「まだ大丈夫」と感じている今だからこそ、将来を見据えて考える余地があるとも言えます。

 

5.インプラント治療が検討されるタイミングの考え方

インプラント治療というと、「強い症状が出てから考えるもの」「本当に困ってから検討すればいい」と思われがちです。
しかし実際には、症状の有無だけでは判断しきれない要素が多くあります。

 

症状の有無だけで判断しない理由

歯がない状態が続いていても、痛みや大きな不自由を感じないことは珍しくありません。
そのため、「症状がない=今は治療の必要がない」と判断してしまうことがあります。

しかし、インプラント治療の検討は、

  • ・痛みがあるかどうか
  • ・日常生活に支障が出ているか

といった点だけで決まるものではありません。
症状が出ていない場合でも、口腔内では変化が進んでいることがあります。

「困っていないから大丈夫」という感覚は、現時点の状態を表しているにすぎず、将来の条件まで保証するものではない、という視点を持つことが大切です。

 

骨や口腔内環境との関係

インプラント治療では、あごの骨や歯ぐきの状態が重要な判断材料になります。
これらは、症状の有無とは別に、時間の経過とともに変化することがあります。

例えば、

  • ・欠損部位の骨の量や質
  • ・歯ぐきの状態
  • ・周囲の歯や噛み合わせとの関係

といった要素は、
自覚症状がなくても少しずつ変わる場合があります。
インプラントが検討できるかどうかは、こうした口腔内環境の条件によって左右されることがあります。

そのため、「今は困っていない」段階であっても、現在の口腔内環境を把握しておくことには意味があります。

 

早めに相談することの意味

インプラント治療について早めに相談することは、「すぐに治療を決断すること」とは同義ではありません。
相談の目的は、判断材料を集め、将来の選択肢を整理することにあります。

早めに相談することで、

  • ・現在の状態を客観的に知る
  • ・今すぐ治療が必要かどうかを確認する
  • ・将来を見据えた見通しを立てる

といったことが可能になります。
これにより、治療を急がずに済む場合もあれば、逆に「今のうちに考えておいた方がよい点」が明確になることもあります。

早めの相談は、不安を増やすためではなく、判断を落ち着いて行うための準備と捉えることができます。

 

インプラント治療が検討されるタイミングは、症状の有無だけで決まるものではありません。
あごの骨や口腔内環境といった条件は、自覚しにくいまま変化していくことがあります。

「まだ大丈夫」と感じている今は、実は落ち着いて考えられる貴重なタイミングでもあります。

 

6.「今の自分」に合った選択をするための視点

インプラント治療について調べていると、「こうしたほうがよい」「この方法が一般的」といった情報を多く目にします。
しかし、治療の選択は一般論だけで決められるものではなく、**「今の自分の状態に合っているかどうか」**という視点が欠かせません。

 

一般的な情報と個別判断の違い

インターネットや書籍で得られる情報の多くは、平均的・一般的なケースをもとにまとめられています。
それ自体は参考になりますが、そのまま自分に当てはまるとは限りません。

インプラント治療の可否や進め方は、

  • ・欠損部位や本数
  • ・あごの骨や歯ぐきの状態
  • ・周囲の歯や噛み合わせ
  • ・年齢や生活背景

など、複数の要素が関係します。
一般的な情報は「判断の材料の一部」として捉え、最終的な判断は個別の状態を踏まえて行う必要があります。

「他の人はこうだった」という情報よりも、**「自分の場合はどうなのか」**を確認する視点が大切です。

 

将来を見据えた治療計画の重要性

インプラント治療は、今の不便さだけを解消するためのものではありません。
将来の口腔内環境や生活を見据えて考えることが重要になります。

治療計画を考える際には、

  • ・今後、他の歯にどのような影響が考えられるか
  • ・長期的に安定した状態を保てるか
  • ・年齢を重ねたときの管理や通院の負担

といった視点も含めて検討されます。
短期的な視点だけで決めてしまうと、後から「別の考え方もあったかもしれない」と感じることがあります。

将来を見据えた治療計画は、選択肢を一つに絞るためではなく、納得して選ぶための土台として役立ちます。

 

不安や迷いを整理する考え方

治療を考える過程で、不安や迷いが生じるのは自然なことです。
「本当に今なのか」「後悔しないだろうか」といった気持ちが、判断を難しくすることもあります。

こうしたときは、

  • ・何が一番不安なのかを書き出してみる
  • ・すぐに決める必要があるのかを整理する
  • ・分からない点をそのままにしない

といった形で、気持ちを整理していくことが役立ちます。
不安をなくしてから決めるのではなく、不安を理解したうえで考えるという姿勢が重要です。

迷いがある状態でも、情報を整理し、対話を重ねることで、少しずつ判断の軸が見えてきます。

 

インプラント治療を検討する際には、一般的な情報だけで判断するのではなく、「今の自分の状態に合っているか」という視点が欠かせません。
将来を見据えた治療計画と、不安や迷いを整理する姿勢が、納得のいく選択につながります。

 

7.後回しにしないための現実的なアクション

「まだ困っていない」「もう少し考えてからにしよう」

そう感じているうちに、判断を先送りにしてしまうことは珍しくありません。
ただ、後回しにしないために必要なのは、大きな決断や覚悟ではなく、現状を把握するための小さな行動です。

 

現状を把握するための検査

歯がない状態をどう考えるかは、実際の口腔内の状況を知らなければ判断が難しいものです。
そのため、後回しにしないための第一歩として、検査があります。

検査では、

  • ・欠損部位や周囲の歯の状態
  • ・あごの骨や歯ぐきの状況
  • ・噛み合わせや口腔内全体のバランス

といった点が確認されます。
これらを把握することで、「今すぐ対応が必要なのか」「様子を見られるのか」といった判断がしやすくなります。

検査は、治療を決めるためだけでなく、現状を客観的に知るための手段として捉えることが大切です。

 

すぐに治療を始めなくてもよい相談

歯科に相談すると、「そのまま治療に進まなければならないのでは」と感じる方もいます。
この思い込みが、受診をためらう理由になることがあります。

しかし、相談の目的は必ずしも治療の開始ではありません。
相談を通して、

  • ・現在の状態について説明を受ける
  • ・考えられる選択肢を整理する
  • ・今後の見通しを立てる

といったことが可能です。
説明を聞いたうえで、「今は治療しない」という判断をすることも含めて、選択の一つです。

すぐに結論を出さなくてもよい、という前提で相談できることを知っておくと、行動のハードルは下がります。

 

判断材料を集めるという目的

インプラント治療を考える際、「やるか、やらないか」を早く決めなければならないように感じることがあります。
しかし、後回しにしないために必要なのは、結論を出すことではなく、判断材料を集めることです。

判断材料には、

  • ・自分の口腔内の現状
  • ・検討できる治療の選択肢
  • ・それぞれの特徴や注意点

などがあります。
これらが整理されることで、判断は「感覚」から「理解」に近づいていきます。

判断材料を集める過程そのものが、後悔を減らすための大切なステップになります。

 

後回しにしないために必要なのは、大きな決断や覚悟ではなく、現状を知るための現実的な行動です。
検査や相談を通して判断材料を集めることで、「まだ大丈夫」という感覚に流されず、冷静に考える土台が整います。

 

8.納得しやすい医院選びのポイント

インプラント治療を検討する際、「どの治療を選ぶか」と同じくらい大切なのが、**「どの医院で相談するか」**という視点です。
判断を後回しにしてしまう背景には、「きちんと説明してもらえるのか」「急かされないだろうか」という不安があることも少なくありません。

 

丁寧な説明と検査体制

納得しやすい医院の大きな特徴の一つは、検査結果や治療の考え方について、分かりやすく説明してくれることです。

例えば、

  • ・現在の口腔内の状態を具体的に説明してくれる
  • ・検査の目的や意味を丁寧に伝えてくれる
  • ・専門用語をかみ砕いて説明してくれる

といった対応があると、
患者様は自分の状況を理解しやすくなります。
検査がしっかり行われ、その結果をもとに説明がなされることで、判断は「不安」から「理解」に近づいていきます。

説明と検査は、治療を決めるためだけでなく、納得して考えるための土台として重要です。

 

治療を急がせない姿勢

インプラント治療は、すぐに決断しなければならない治療ではありません。
そのため、相談の段階で治療を急がせない姿勢があるかどうかは、医院選びの重要なポイントになります。

納得しやすい医院では、

  • ・すぐに結論を出すことを求めない
  • ・複数の選択肢を提示してくれる
  • ・「今は様子を見る」という判断も尊重してくれる

といった対応が見られます。
治療を急がせない姿勢は、患者様が自分のペースで考える余地を与えてくれます。

「決める前に考える時間を持てるかどうか」は、後悔を防ぐうえで大切な要素です。

 

長期的な視点で話ができるか

インプラント治療は、治療が終わった時点で完結するものではありません。
その後の管理や、将来の口腔内環境まで含めて考える必要があります。

そのため、

  • ・治療後のメンテナンスについて説明がある
  • ・将来的な変化も含めて話してくれる
  • ・今後の生活を踏まえた提案がある

といったように、
長期的な視点で話ができるかどうかも重要な判断材料です。
短期的な結果だけでなく、「この先どう向き合っていくか」という視点を共有できる医院では、安心して相談しやすくなります。

 

納得しやすい医院選びには、治療技術だけでなく、説明や対話の姿勢が大きく関わります。
丁寧な説明と検査、治療を急がせない姿勢、そして長期的な視点で話ができるかどうかが、判断のしやすさにつながります。

 

9.「まだ困っていない人」に多い疑問

歯がない状態に慣れてくると、「今すぐ何かしなくても大丈夫なのでは」「本当に相談が必要なのだろうか」と感じる方は少なくありません。
ここでは、「まだ困っていない」と感じている方から特に多い疑問について、一般的な考え方をもとに整理してお伝えします。

 

Q.歯がないまま生活しても問題はないのか

A.すぐに大きな不自由を感じない場合でも、注意が必要な点はあります。

歯が一本ない状態でも、反対側で噛めていたり、食事に工夫ができていたりすると、日常生活に大きな支障を感じないことがあります。
そのため、「問題なく生活できている」と感じやすいのは自然なことです。

ただし、歯がない状態が続くことで、

  • ・噛み合わせのバランスが変わる
  • ・周囲の歯に負担がかかる
  • ・あごの骨や歯ぐきに変化が生じる

といった影響が、時間をかけて現れることがあります。
「今は困っていない」ことと「将来も問題が起きない」ことは、必ずしも同じではない点を理解しておくことが大切です。

 

Q.いつまでに相談すればよいのか

A.明確な期限はありませんが、困ってからよりも早めの相談が判断しやすくなります。

インプラント治療について、「いつまでに相談しなければならない」という決まった期限はありません。
ただし、困りごとがはっきり出てから相談する場合、選択肢をじっくり比較する余裕がなくなることがあります。

早めに相談することで、

  • ・現在の状態を客観的に把握できる
  • ・今すぐ治療が必要かどうかを確認できる
  • ・将来を見据えた見通しを立てやすくなる

といったメリットがあります。
「まだ困っていない今」は、落ち着いて情報を得られるタイミングとも言えます。

 

Q.年齢や期間が影響することはあるのか

A.状態によっては、年齢や欠損期間が判断材料になることがあります。

インプラント治療を検討する際、年齢や歯がない期間が影響するのではないかと心配される方もいます。
これらは一律に可否を決めるものではありませんが、口腔内の状態を評価する際の参考情報になることがあります。

例えば、

  • ・欠損期間が長い場合の骨や歯ぐきの状態
  • ・全身状態や生活背景
  • ・今後の管理や通院のしやすさ

などが、総合的に考慮されます。

年齢だけ、期間だけで判断されることは少なく、実際の口腔内環境を確認したうえで考えられるのが一般的です。

 

「まだ困っていない」と感じている方の疑問は、今の生活に支障がないことから生まれる自然なものです。
ただし、歯がない状態による影響は、時間をかけて現れることがあり、自覚しにくい点が特徴です。

 

10.「困っていない今」だからできる選択

歯がない状態であっても、日常生活に大きな支障を感じていないと、「まだ何もしなくても大丈夫」と考えてしまうのは自然なことです。
しかし、その困っていない今という状況は、実は落ち着いて将来を考えられる貴重なタイミングでもあります。

 

早めに知ることが後悔を減らす理由

多くの方が後悔を感じるのは、「もっと早く知っていれば、違う選択ができたかもしれない」と気づいたときです。
歯がない状態を放置している間にも、口腔内の環境は少しずつ変化していくことがあります。

早めに状態を知ることで、

  • ・今後どのような変化が考えられるのか
  • ・どのような選択肢があり得るのか
  • ・今すぐ対応が必要なのか

といった見通しを持ちやすくなります。
「知ること」は治療を急ぐためではなく、後悔を減らすための準備として意味を持ちます。

 

判断を急がず情報を得る大切さ

インプラント治療について考えると、「決断しなければならない」という気持ちが先に立ち、それ自体が負担になることがあります。
しかし、判断を急ぐ必要はありません。

情報を得ることで、

  • ・一般的な話と自分の状況の違い
  • ・考えられる選択肢の幅
  • ・判断に必要な材料

が整理されていきます。
この過程を経ることで、判断は「勢い」ではなく「理解」に基づくものへと変わります。

情報を得ること自体が、納得のいく選択につながる大切なステップです。

 

将来を考える第一歩としての相談

歯科医院への相談は、すぐに治療を始めることや、何かを決断することを意味するものではありません。
自分の状態を知り、将来を考えるための第一歩として捉えることができます。

相談を通して、

  • ・現在の口腔内の状況を把握する
  • ・将来に向けた見通しを持つ
  • ・自分に合った選択を考える土台をつくる

ことが可能になります。
「困っていない今」だからこそ、焦らず、落ち着いて話を聞く余裕があります。

 

歯がない状態でも「今は困っていない」と感じている今は、実は将来を見据えて考えやすいタイミングです。
早めに知り、情報を整理し、判断を急がずに相談することで、後悔の少ない選択につながりやすくなります。

「まだ大丈夫」と感じている今の状態を、そのままにするのではなく、これからを考えるきっかけとして活かしていくことが、納得のいく選択につながっていきます。

 

 

『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F

電話:042-569-8127

 

 *監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会

日本補綴歯科学会
日本口腔インプラント学会
日本歯科審美学会
日本顎咬合学会
*スタディグループ
5-D Japan
Esthetic Explores

詳しいプロフィールはこちらより

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