1.こんなお悩みありませんか?
- ・インプラントが緩んできた気がする
アバットメントが正しく装着されていない、もしくは緩んでしまうと、インプラントがしっかりと固定されていないように感じることがあります。定期的なメンテナンスで早めにチェックすることが大切です。 - ・食事中にしっかり噛めていないと感じる
アバットメントがしっかり機能していない場合、噛む力が十分に伝わらず、違和感を感じることがあります。もし違和感を覚えた場合は、無理をせずにすぐに歯科医師に相談しましょう。 - ・アバットメントって何か分からないけど重要なもの?
はい、アバットメントはインプラントの安定性を保つために非常に重要なパーツです。正しく装着されていれば、インプラントは長持ちし、しっかりと噛むことができます。
アバットメントは、インプラント治療において歯を安定させ、しっかりと噛むために欠かせないパーツです。適切なケアを続ければ、長く快適に使い続けることができます。
2.インプラントとアバットメントの基本について
インプラント治療を受ける際に「アバットメント」という言葉を聞くことがありますが、具体的にどんな役割を果たしているか、詳しくご存じでしょうか?今回は、アバットメントの役割や重要性について、お話ししていきます。
アバットメントの役割とは?
まず、アバットメントはインプラント治療における非常に重要なパーツです。インプラントは、顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(クラウン)を装着する治療法です。このクラウンとインプラント体を繋ぐ橋渡しをするのが、アバットメントです。
- インプラント体:顎の骨にしっかりと固定される人工の歯根部分
- アバットメント:インプラント体とクラウンを繋ぐ部品
- クラウン:実際に見える歯の部分
アバットメントがしっかりと機能することで、インプラントは安定し、天然の歯と同じようにしっかりと噛むことができるのです。
アバットメントがインプラントに不可欠な理由
アバットメントは、インプラント治療において欠かせない存在です。インプラント治療は、歯を失った部分に新しい歯を作るための手術ですが、その中でアバットメントがなければ、インプラント体にクラウンを固定することができません。また、アバットメントがあることで、噛む力を効率よく分散し、インプラントが長期間にわたってしっかりと機能するようになります。
- 安定性の向上:アバットメントは、噛む力をインプラント体と顎の骨にバランスよく伝え、安定した噛み心地を実現します。
- 審美性の向上:アバットメントがしっかりと装着されていることで、クラウンも見た目が自然な仕上がりになり、周囲の歯と調和します。
インプラント全体の構造を理解する
インプラント治療は、いくつかのパーツが組み合わさって機能します。アバットメントはその中でも中間に位置する重要な部分です。インプラント治療を正しく理解するためには、インプラント全体の構造を知ることが大切です。
- インプラント体(人工の歯根):顎の骨に直接埋め込まれる部分で、骨と一体化し、歯の根の役割を果たします。骨にしっかり固定されることで、天然の歯のような安定感を得ることができます。
- アバットメント:インプラント体とクラウンを接続する中間の部分。これがあることで、クラウンがしっかりと固定され、安定した咀嚼力を提供します。
- クラウン(人工の歯):アバットメントに取り付けられ、見た目や機能的には天然歯と変わらない役割を果たします。
アバットメントの種類と選択肢
アバットメントにはいくつかの種類があり、患者様の口腔内の状態やご希望に合わせて最適なものを選びます。
- チタン製アバットメント:一般的に多く使われる素材で、強度と生体親和性が高いのが特徴です。
- ジルコニア製アバットメント:審美性に優れており、前歯など見た目が重要な部位に使われることが多いです。
アバットメントは、インプラント治療の成功において欠かせない重要な部品です。インプラント体とクラウンを繋ぎ、安定した噛み心地と美しい見た目を実現します。アバットメントが正しく機能することで、インプラント治療は長期間にわたって効果を発揮し、快適な生活を送ることができるようになります。
3.アバットメントの種類と選び方について
インプラント治療では、歯の土台となる「アバットメント」という部品がとても重要な役割を果たします。アバットメントにはいくつかの種類があり、患者様のニーズや口腔の状態に応じて最適なものを選ぶことが大切です。今回は、アバットメントの種類や選び方について、ご説明します。
金属製とセラミック製のアバットメントの違い
アバットメントには主に金属製とセラミック製の2種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったアバットメントを選ぶことができます。
- 金属製アバットメント:一般的に使われるのはチタン製のアバットメントです。チタンは強度があり、生体親和性が高いので、骨としっかり結合しやすく、長期間使用しても安定しています。ただし、前歯など見た目が気になる部分では、金属の色が気になることがあります。
- セラミック製アバットメント:セラミックは審美性に優れているため、前歯などの見える部分に使われることが多いです。自然な歯の色に近く、金属アレルギーの心配もないため、見た目にこだわりたい方やアレルギーがある方に適しています。ただし、金属に比べると強度がやや劣るため、噛む力が強い奥歯には適さない場合があります。
審美性と機能性に優れたアバットメントの選び方
インプラント治療において、見た目の自然さや噛み心地の良さはとても重要です。アバットメントを選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
- 審美性を重視する方:前歯や笑った時に見える部分のインプラントには、セラミック製アバットメントがおすすめです。天然歯と変わらない見た目に仕上がるため、美しい笑顔を保つことができます。
- 強度を重視する方:噛む力が強くかかる奥歯や、強度が必要な場合は金属製のアバットメントが適しています。長期間にわたってしっかりとした噛み心地を維持できるので、日常生活でも安心です。
カスタムアバットメントとは?
患者様それぞれの口腔環境に合わせて作られるのがカスタムアバットメントです。既製品のアバットメントとは異なり、個々の骨や歯茎の形にぴったり合った形で製作されるため、より自然で快適な仕上がりになります。
- 個別対応のメリット:カスタムアバットメントは、患者様の口の中の状態にぴったり合わせて作られるので、フィット感が良く、インプラントがより安定します。また、審美的にも自然な見た目を実現できるため、前歯など美しさを重視する場所にも最適です。
- 快適な噛み心地:カスタムアバットメントは、咬合(噛み合わせ)にもしっかりと対応するため、既製品よりも噛み心地が良く、快適な日常生活をサポートします。
アバットメントは、インプラント治療の成功に欠かせない重要なパーツです。金属製かセラミック製か、既製品かカスタム品か、患者様のニーズや口腔状態に合わせて選ぶことが大切です。
4.アバットメントが重要な理由とは?
インプラント治療において、アバットメントは非常に重要な役割を果たします。見えない部分であっても、しっかりと噛めるインプラントを実現し、長く快適に使用するためには欠かせないパーツです。今回は、アバットメントがなぜ重要なのか、噛み合わせやインプラントの耐久性にどのように影響するのかをお話します。
噛み合わせとアバットメントの関係
アバットメントは、インプラント体とクラウン(人工の歯)を繋ぐ役割を果たしています。この部分がしっかりと機能することで、自然な噛み合わせが実現します。噛み合わせは、歯の健康や全身の健康にも影響を与える重要な要素です。
- 噛む力の分散:アバットメントが噛む力をインプラント全体に均等に分散させるため、強く噛んだ際にも歯や骨に過度な負担がかかることを防ぎます。
- 安定感の向上:アバットメントがしっかりとインプラント体に固定されることで、インプラントがぐらつかず、安定した噛み心地を提供します。これにより、噛む時に違和感が少なく、天然歯と同じような感覚を得られます。
長持ちするインプラントのために重要な要素
インプラントは長期的に使用するものなので、耐久性が非常に重要です。アバットメントが正しく機能することは、インプラントの寿命を大きく左右します。
- 強度と耐久性:噛む力や日常の使用に耐えられるように、アバットメントは強度が必要です。素材やデザインがしっかりしていることで、インプラント全体の耐久性も向上します。
- メンテナンスのしやすさ:アバットメントが適切に設計されていると、インプラントの清掃やメンテナンスがしやすくなります。定期的なメンテナンスをしっかり行うことで、インプラントの寿命を延ばすことができます。
アバットメントが機能を発揮するメカニズム
アバットメントはインプラント体とクラウンを繋ぐ重要なパーツですが、その機能は見た目以上に大切です。インプラントがしっかりと機能するためには、アバットメントが噛む力や動きをしっかりとサポートする必要があります。
- フィット感の調整:アバットメントは、患者様の歯並びや骨の状態に合わせて調整されます。個々の口腔環境に合わせて設計されたアバットメントが、インプラント体とクラウンを理想的に結合させ、自然な噛み合わせを実現します。
- 長期的な安定性:インプラントは一時的なものではなく、長期間使用することを前提にしています。アバットメントがしっかりとインプラント体に固定されていることで、長期的に安定した噛み心地を保ちます。
アバットメントは、インプラント治療において重要な役割を果たしているパーツです。噛み合わせをサポートし、インプラントの耐久性を高めるためには欠かせません。素材やデザイン、フィット感など、患者様に合ったアバットメントを選ぶことで、より快適なインプラント治療の結果を得ることができます。
5.アバットメントの調整とメンテナンス
インプラント治療の一環として、アバットメント(インプラントと人工歯をつなぐ部分)は定期的な調整とメンテナンスが必要です。これにより、長期的にインプラントを快適に使用することができ、トラブルを防ぐことができます。今回は、アバットメントを長持ちさせるためのポイントや、調整が必要なサイン、そして日常のメンテナンスについてお話しします。
定期的なチェックで長持ちさせる方法
アバットメントはインプラントの重要な部分であり、定期的なメンテナンスが欠かせません。通常、インプラントを長持ちさせるためには、半年から1年に一度の定期的なチェックが推奨されています。このチェックでは、インプラント全体の状態だけでなく、アバットメントの装着具合や噛み合わせの確認も行います。
- なぜ定期チェックが大事か:アバットメントがしっかり固定されているか、噛み合わせに問題がないかを確認することで、インプラント全体の健康を維持できます。早期に異常を発見することで、大きなトラブルを防ぐことができます。
調整が必要な場合のサイン
アバットメントは、日々の噛む力や摩耗によって少しずつ変化することがあります。特に注意したいのは、以下のようなサインです。
- 噛み合わせが違うと感じる:食事中に噛み合わせが以前と異なると感じる場合は、アバットメントの調整が必要な可能性があります。
- インプラントがぐらつく:アバットメントがしっかり固定されていない場合、インプラント全体がぐらつくことがあります。これはすぐに調整が必要なサインです。
- 痛みや不快感がある:アバットメントが正しい位置にないと、痛みや圧迫感を感じることがあります。このような症状がある場合は、早めに歯科医に相談しましょう。
アバットメントのクリーニング方法
アバットメントはインプラントの一部として、定期的なクリーニングが必要です。インプラント自体は虫歯になりませんが、アバットメント周りにプラークや歯石がたまると、インプラント周囲炎などのトラブルを引き起こす可能性があります。
- 日常のケア:歯ブラシで丁寧に磨くことが基本ですが、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、アバットメント周りの細かい部分までしっかりとケアしましょう。特に、インプラント周辺はプラークがたまりやすいので、毎日の清掃が大切です。
- プロフェッショナルクリーニング:日常のケアに加えて、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受けることも大切です。歯科衛生士が専門の器具を使って、日常のブラッシングでは取り除けない汚れや歯石をしっかり除去します。
アバットメントは、インプラントを長く快適に使うために重要なパーツです。定期的なチェックとメンテナンスを怠らず、噛み合わせの違和感やぐらつきなどのサインに気づいたら早めに調整することが大切です。また、日常的なクリーニングもインプラントの健康維持に欠かせません。
6.アバットメント交換が必要なケースとは?
インプラント治療を受けた後、長く快適にインプラントを使うためには、アバットメントのメンテナンスや交換が重要です。アバットメントは、インプラントと人工歯をつなぐ役割を果たしているため、状態に応じた適切な管理が必要です。ここでは、アバットメント交換が必要な場合や、その兆候についてお話しします。
アバットメントの劣化の兆候
アバットメントは、日常の噛む力や時間の経過とともに、徐々に劣化することがあります。特に、以下のようなサインが見られた場合、交換を検討する必要があります。
- ぐらつきや違和感:インプラント全体がしっかり固定されていないと感じたり、噛む際に違和感を覚える場合、アバットメントが劣化している可能性があります。
- 噛み合わせの変化:噛み合わせが以前と異なり、食事中に不快感がある場合も、アバットメントの調整や交換が必要かもしれません。
- 痛みや腫れ:歯茎や周囲の組織に痛みや腫れが生じた場合、アバットメントが正しく機能していない可能性があります。早めの診察が重要です。
歯茎の状態に応じた交換時期
アバットメントの交換は、歯茎の状態によっても左右されます。インプラント治療後、歯茎の状態が変わることがあり、それに伴ってアバットメントの交換が必要になることもあります。
- 歯茎の退縮:歯茎が徐々に後退する場合、アバットメントが歯茎に合わなくなることがあります。これにより、噛む力が均等に分散されず、インプラント全体に負担がかかる可能性があるため、歯茎の状態に応じた交換が必要です。
- 歯茎の炎症や腫れ:インプラント周囲炎など、歯茎に炎症がある場合、アバットメントの交換が必要な場合があります。このような場合、インプラント全体の健康を守るために早めに対応することが重要です。
インプラント全体を守るための適切な交換タイミング
アバットメントは、インプラントの重要な部分を担っており、その交換時期を見極めることがインプラント全体の寿命を延ばすために重要です。以下のタイミングで交換を考えることが推奨されます。
- 定期メンテナンスの際の診断:半年から1年ごとの定期検診で、歯科医がアバットメントの状態をチェックし、必要に応じて交換を提案することがあります。
- 噛み合わせの不調が続く場合:噛み合わせに異常を感じた場合は、できるだけ早く歯科医に相談し、アバットメントの交換を検討しましょう。
- アバットメントの素材に応じた交換:アバットメントの素材(セラミックや金属など)によっても耐久性が異なります。定期的なチェックで素材の状態を確認し、交換のタイミングを見極めることが大切です。
アバットメントは、インプラント治療の要とも言える大切なパーツです。劣化の兆候や歯茎の状態に応じた交換を行うことで、インプラント全体を長持ちさせることができます。違和感や痛みを感じた場合は、早めに歯科医院を訪れ、適切な対応を受けましょう。
7.アバットメント周囲のトラブルとその解決法
インプラント治療後、アバットメント周囲にトラブルが起こることがあります。これはアバットメントがインプラントと人工歯をつなぐ大切な部分であり、周囲のケアが不十分だと問題が発生しやすいためです。今回は、アバットメント周りでよく起こるトラブルとその解決策についてお話しします。
アバットメント周囲の炎症や痛み
インプラント治療後、アバットメント周囲に炎症や痛みを感じることがあるかもしれません。この症状は、以下の原因が考えられます。
- プラークの蓄積:アバットメント周辺にプラークがたまると、細菌が繁殖し、炎症や腫れを引き起こすことがあります。これはインプラント周囲炎の初期症状とも言えます。
- 噛み合わせの問題:噛み合わせが適切でないと、アバットメントに過度な負担がかかり、炎症や痛みが生じることがあります。
アバットメント周囲炎を防ぐためのケア方法
アバットメント周囲の炎症を防ぐためには、日常のケアがとても重要です。特にインプラントは天然の歯と違って、虫歯にはなりませんが、周囲の歯茎が炎症を起こしやすいため、次のようなケアが欠かせません。
- 毎日のブラッシング:アバットメント周辺の清潔を保つため、しっかりとブラッシングしましょう。歯と歯茎の間を丁寧に磨き、細菌が溜まらないように心がけてください。
- デンタルフロスや歯間ブラシの活用:歯ブラシだけでは届かない部分にフロスや歯間ブラシを使って、プラークを除去します。これにより、アバットメント周辺の歯茎の健康を維持できます。
- 定期的なプロフェッショナルクリーニング:歯科医院での定期的なクリーニングは、家庭では取り除けない汚れや歯石をしっかり除去するため、インプラント周囲炎の予防に効果的です。
トラブルが起こった際の対応策
もしアバットメント周囲にトラブルが発生した場合、早めに対処することが大切です。以下の症状が現れた場合は、できるだけ早く歯科医に相談してください。
- 痛みや出血がある場合:アバットメント周囲に痛みや出血が見られる場合、歯茎が炎症を起こしている可能性があります。早めに歯科医院で診察を受け、適切な治療を行いましょう。
- インプラントのぐらつき:インプラントがしっかりと固定されていないと感じる場合は、アバットメントに問題がある可能性があります。この場合も、早急な診断と対応が必要です。
- 噛み合わせが不安定な場合:噛み合わせが以前と異なり、不安定に感じる場合は、調整が必要かもしれません。インプラントの長持ちには、適切な噛み合わせの維持が欠かせません。
アバットメント周囲のトラブルは、インプラントの健康に大きな影響を与える可能性がありますが、適切なケアと早期の対処で防ぐことができます。毎日の丁寧なケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが、インプラントの健康を守るカギとなります。
8.アバットメントと他のインプラントパーツの関係
インプラント治療において、アバットメントは重要な役割を果たすパーツのひとつです。しかし、それだけではなく、他のパーツである「インプラント体」や「クラウン」と密接に連携することで、全体としてしっかり機能します。今回は、インプラント体、アバットメント、クラウンの関係と、それぞれの役割についてお話ししていきます。
インプラント体、アバットメント、クラウンの連携
インプラント治療は、3つの主なパーツから成り立っています:
- インプラント体:顎の骨に埋め込まれる部分で、まるで天然の歯の根のような役割を果たします。骨としっかり結合することで、安定性を確保します。
- アバットメント:インプラント体とクラウン(人工の歯)をつなぐパーツです。インプラント治療において重要な中継役を担っており、インプラントの「接続部品」として機能します。
- クラウン:目に見える部分で、実際に物を噛むための人工の歯です。審美性と機能性を兼ね備えており、天然の歯のような見た目と感触を持っています。
これら3つがしっかりと連携し、歯のように機能するため、アバットメントが確実にインプラント体とクラウンをつなぐことが重要です。
それぞれが果たす役割とは?
それぞれのパーツには明確な役割があります。
- インプラント体:インプラント治療の基盤で、しっかりと顎骨と結合することで歯全体を支える土台となります。安定していることで、インプラント全体が長持ちします。
- アバットメント:インプラント体とクラウンを接続し、噛む力をクラウンからインプラント体、そして顎骨へとスムーズに伝えるために必要です。これがなければ、クラウンは安定せず、噛む力がうまく伝わりません。
- クラウン:機能的には物を噛む役割を担い、審美的にも自然な見た目を保ちます。クラウンがしっかりとアバットメントに接続されることで、天然の歯に近い噛み心地や見た目を実現します。
インプラント全体の耐久性を保つポイント
インプラントを長持ちさせるためには、以下のポイントに注意することが大切です。
- 定期的なメンテナンス:インプラント体やアバットメント周辺のプラークや歯石を除去することで、インプラント周囲炎を予防し、インプラント全体を長持ちさせます。
- 噛み合わせの調整:インプラントの噛み合わせが適切でないと、アバットメントやクラウンに過剰な力がかかり、劣化を早める可能性があります。定期的に噛み合わせを確認し、調整することが重要です。
- アバットメントの定期的なチェック:アバットメントのゆるみや損傷がないか定期的に確認することも大切です。アバットメントの不具合は、インプラント全体の機能に影響を与えるため、早期発見と対応が必要です。
アバットメントは、インプラント治療の成功に欠かせない重要なパーツです。インプラント体、アバットメント、クラウンがしっかり連携することで、インプラント全体の安定性と耐久性が保たれます。日常のメンテナンスや定期的なチェックを欠かさず行うことで、インプラントは長期間にわたり健康な状態を保つことができるでしょう。
9.アバットメントの選び方で違いが出る?
インプラント治療において、「アバットメント」を選ぶことが、見た目や快適さに大きな影響を与えることがあります。患者様それぞれのニーズに合わせて、最適なアバットメントを選ぶことが重要です。今回は、アバットメントの種類や選び方についてお話しします。
見た目と快適さの比較
アバットメントは、見た目の自然さや噛み心地の快適さに直結します。一般的には金属製やセラミック製が選ばれますが、それぞれの素材によって得られるメリットが異なります。
- 金属製アバットメント: 金属は強度があり、噛み合わせの負担に耐える能力が高いです。特に、奥歯のような力がかかりやすい場所には適しています。ただし、歯茎から透けて見える可能性があるため、審美性が求められる前歯には向かないこともあります。
- セラミック製アバットメント: セラミックは自然な見た目を実現でき、前歯など目立つ部分に適しています。また、金属アレルギーの心配がないため、金属に敏感な方にも安心です。ただし、金属と比べると強度が若干劣る場合があります。
個別対応のカスタムアバットメントの利点
最近では、患者様一人ひとりに合わせたカスタムアバットメントが人気です。これは、通常の既製品とは異なり、患者様の口の形や噛み合わせにぴったり合わせて設計されます。
- 個別に設計されるため、ぴったりフィット: カスタムアバットメントは、患者様の歯茎の形や隣接する歯とのバランスに合わせて作られるため、より自然なフィット感が得られます。これにより、インプラントの安定性も向上し、長持ちすることが期待できます。
- 審美性が高い: 特に前歯などの目立つ部分では、歯茎のラインにぴったり合うことで、より美しい見た目を実現できます。見た目を気にする方には、カスタムアバットメントが非常におすすめです。
ケースに応じたアバットメントの選択肢
患者様のインプラント治療は一人ひとり異なります。治療の目的や生活スタイルに応じて、最適なアバットメントを選ぶことが大切です。
- 審美性重視のケース: 前歯や笑ったときに見える部分には、セラミック製やカスタムアバットメントが最適です。自然な見た目を保ちつつ、快適な噛み心地も得られます。
- 強度重視のケース: 奥歯や噛む力が強くかかる部分には、金属製アバットメントが理想的です。力に強い素材であるため、安心して食事を楽しむことができます。
- アレルギー対応のケース: 金属アレルギーの心配がある方には、セラミック製のアバットメントが最適です。アレルギーリスクを避けながらも、自然な仕上がりを期待できます。
アバットメントは、インプラント治療における大切なパーツのひとつです。選ぶ素材やタイプによって、見た目や噛み心地、長持ち具合に大きな違いが生まれます。特に、カスタムアバットメントは個別に設計されるため、フィット感や審美性に優れ、自然な見た目と快適な生活を手に入れることができます。
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10.よくある質問:アバットメントに関する疑問
- インプラント治療におけるアバットメントは、見た目や噛み心地、そして治療の成功において非常に重要な役割を果たします。患者様からよくいただくアバットメントに関する質問にお答えしますので、インプラント治療の際にぜひ参考にしてください。
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アバットメントはどれくらい持ちますか?
アバットメント自体は非常に耐久性が高く、適切なケアを行えば長期間使用できます。しかし、患者様の噛む力や日常的な口腔ケア、定期的な歯科検診の受診頻度によってもその耐久性は変わってきます。
- 通常のメンテナンスが必要: アバットメントの寿命を延ばすためには、定期的に歯科医院でのチェックを受けることが重要です。通常、インプラント体やアバットメントは10年~20年以上持つことが期待されていますが、長期的な成功にはメンテナンスが欠かせません。
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アバットメント交換の際の費用は?
アバットメントの交換が必要になるケースは稀ですが、もし交換が必要になった場合、費用はアバットメントの素材やデザインによって異なります。一般的には以下の要因が影響します。
- 素材の違い: 金属製、セラミック製のアバットメントなど、使用される素材によって価格が異なります。セラミックは審美性に優れているため、金属より高額になることがあります。
- 交換の理由: 例えば、アバットメントの劣化や噛み合わせの調整が必要な場合、交換が必要になることがありますが、こうした理由によっても費用が異なります。
- 健康保険適用の可否: アバットメントは通常自費診療となることが多いため、治療費が発生します。事前に費用についてしっかり確認することをおすすめします。
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アバットメントの素材による違いは何ですか?
アバットメントにはいくつかの素材があり、それぞれに特徴とメリットがあります。以下に代表的な素材の違いについて説明します。
- 金属製アバットメント: 一般的にチタンや金合金が使われます。金属は強度が高く、長持ちするという利点があります。特に奥歯などの噛み合わせが強い部分には適しています。しかし、金属が歯茎に透けて見える可能性があるため、審美性を重視する部位には不向きな場合もあります。
- セラミック製アバットメント: 見た目に自然で、特に前歯など審美性が求められる部位に適しています。また、金属アレルギーの心配がないのも大きな利点です。ただし、金属製に比べると若干の強度の差があるため、適切な部位に使用することが重要です。
- ジルコニア製アバットメント: セラミックよりさらに審美性が高く、また非常に強度のある素材です。審美性と耐久性を兼ね備えているため、多くの患者様に選ばれています。
インプラント治療において、アバットメントはとても重要な役割を果たします。噛み合わせや審美性、インプラントの耐久性を支えるパーツであり、選び方や定期的なメンテナンスが成功のカギとなります。アバットメントには素材や種類があり、患者様の状態に合わせて最適な選択をすることが大切です。また、定期的な検診やケアを行うことで、長期的に快適にインプラントを使い続けることが可能です。
インプラント治療に不安を抱えている方はぜひお気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療を提供し、長く健康的な口腔環境を維持できるよう全力でサポートさせていただきます。
『 東京審美インプラント治療ガイド:監修 松本デンタルオフィス東京 』
監修:松本デンタルオフィス東京
所在地:東京都東大和市清原4丁目10−27 M‐ONEビル 2F
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス
院長 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより